最も美味しいキリンはどれ!?ノンアルビール四種飲み比べ
日本のビールといえば?
世界にそう問いかけた時、多くの人が思い浮かべるであろうビールといば、そうキリン。
明治21年に誕生した老舗でもあるキリンビールは、海外の日本食レストランや寿司屋(中国人経営)の暖簾をくぐれば、よく出会う海外でも人気な存在。
キリンビールといえば、「麦とホップが香る深い味わいとキレ」がその魅力で、ノンアルキリンもまた「麦が香る深い味わい」が大きな特徴となっています。
そんなキリンが誇るノンアルビールのなかで、最も美味しい一缶はどれなのか?
キリンから発売されているノンアル『零ICHI』『グリーンズフリー』『カラダFREE』『パーフェクトフリー』の四種類を比較してみました。
黒ビール的な味わい『零ICHI』
このおいしさは、麒麟の傑作。と豪語し、キリンのノンアルといえばコレ!というくらいに代表的なのが『零ICHI』です。
麦畑を思わせる黄金のラベルは、勝手知ったるキリンのビールを彷彿とさせる美しいデザイン。
「本当にビールに近いノンアルを目指した」と言うだけあり、その味は深くコクのある飲みごたえが楽しめる一杯です。他のノンアルに比べて、圧倒的なまでに麦とホップの香りが、口のなかにふわりと広がることが大きな特徴です。
その味わいは、ひと言で表すなら黒ビール。
「くッ、黒ビールかぁ……」という嘆きの声も聞こえてきそうなのですが、個人的には麦の香りを楽しんでこその零ICIは、黒ビールと言われるとしっくりくるものがあります。
ノンアルビールといえば、ちょっとレモンぽいというか、炭酸水に麦の香りが乗っかったような味わいが多くないですか?
しかし、麦の香りが色濃く前面にしっかり出ているのが零ICIです。
ビールはキレよりもコク。ぐびぐび一気に流し込むではなくて、味わいながら、ゆっくり飲みたい。そんな人にこそオススメしたい一杯になっています。
なので、ノンアルビールのなかでも、ややクセがあることもしかり。アルコール入りのキリンビールとも微妙に違うテイストではあります。
キリン独自の一番搾り製法で作られ、人工甘味料と着色料が使われていないことも大きなポイント。
他のメーカーは代表作となるノンアルに、ほとんど人工甘味料が使われていて、カロリーゼロにこだわるなか、逆の道を行くのが零ICIです。
ただ、カロリーはゼロではありません。ノンアルといえばカロリーゼロが多いのですが、そこは捨てて、人工甘味料を使用しないことにこだわりをみせています。
麦が香る無添加『グリーンズフリー』
2022-04-19 のリニューアルで無添加じゃなくなりました。
「ノンアルは無添加でないとイヤだ。絶対にイヤだ」というこだわりを持つ方に、朗報です。
キリンの『グリーンズフリー』それは、キリンノンアル界において最強を誇る一杯です。
圧倒的な無添加にこだわり、人工甘味料の使用はなく、さらに香料などもありません。
「麦とホップと水で作る」うまさの秘訣はココにあり!
そう豪語し、本当に麦とホップと水で作られているのが、キリンのグリーンズフリーです。
味わいは、すっきりテイストながら、飲んだ瞬間に口のなかに「ぶわッ」と広がる麦の香りが特徴的です。非常に麦麦しい。
その麦麦しさたるや「ちょっと、やりすぎかな?」って思うくらい。飲んでビックリ「麦やで!」と麦の主張がスゴいです。飲みごたえはホントにさわやかなんですけどね。麦とホップと炭酸水で本当に作られているんだな、と実感も湧きます。
ただ、無添加にこだわる一方で、味わいが薄くやや物足りなさはあります。それこそ、お風呂上がりの一杯に飲むと、「水かな?」と思うほど。
しかし、あなどるなかれ。
グリーンズフリーがその真価を発揮するのは、料理と合わせて味わう時です。
食べ物との相性が抜群に良いのが、グリーンズフリーです。
料理の味を邪魔することなく、料理と一緒に味わうビールのあの感じがとても上手に演出されます。不思議なことに。飲みごたえが変わるんです。
それこそ「こんなに美味しかったっけグリーンズフリー」と驚くほど。
ディナーに合わせるノンアルをお探しなら、ぜひにの一本。
脂肪を減らす『カラダFREE』
キリンを代表するいわゆる機能性ノンアルビール。
「気になるお腹周りの脂肪を減らす機能」を兼ね備え、飲んで美味しく、さらにダイエット効果が期待できるノンアルです。
もちろん、カロリーゼロ、糖質ゼロ、プリン体ゼロ、と3つのゼロを兼ね備えています。
ただ、「本当に効果はあるの?」と疑ってしまうのがこの手の機能。
キリン調べによれば、なんと1日1本『カラダFREE』を飲み続けること12週間で、お腹周りの脂肪を減らす効果が確認されたそう。
それでも「本当かなぁ?」と疑ってしまうのが世の常だったりもしますが、そこまで言うなら「ぜひ12週間まずは騙されたと思って試してみてよ」というのがキリンの主張なのかなと思ってみたり。
そんな『カラダFREE』の味わいは、他のキリンノンアルに比べると、やや人工的に作られた味わい。というのが正直なところ。
さっぱりとして飲みやすいのですが、印象としては炭酸水にほんのりビールが乗っかっているような感じ。人によっては、この味わいが苦手な人もきっといるであろうテイストです。
子供ビールのような味わいというか、金麦をさらに水で薄めたような感じではあります。
ただ、マズイわけではない。
少なくともアサヒのノンアルに、似たようなコンセプトのトクホのノンアルがあるんですが、それに比べると、圧倒的に美味しくは飲めます。
ただ、韓国製造の難消化性デキストリンなる食物繊維が使われ、人工甘味料や香料、苦味料など、原材料はノンアルのなかでも、ゴテゴテしている方なので、このあたりに抵抗あるなら、パスにもなるかなとも。
最高に飲める喉ごし!パーフェクトフリー
脂肪の吸収を抑え、糖の吸収をおだやかにする。というアピールポイントがうりの、いわゆる機能性ノンアル飲料なのがパーフェクトフリー 。
カロリー、糖質、そしてアルコールと全てゼロを抑え、いわゆる休肝日とダイエットのお供に飲みたい一杯です。
機能としては、糖の吸収を抑えるから、血糖値の上昇をおだやかにしてくれて、体内での脂肪の吸収も抑えるよ、といったところ。
正直なところ、脂肪を減らす『カラダFREE』とどう違うの?
というのが最初に思ったところで、飲んでみたって味の違いはほとんどないようなものでした。
しかし、個人的には一目置いておきたいスゴいノンアルでもあります。なぜか?
それは、パーフェクトフリーが持つ真のスゴさが、喉ごしにあるから。
圧倒的に『飲める』喉越しを兼ね備えているのが、このパーフェクトフリーです。
つい飲んでしまうくらいに、喉越しが抜群にイイです。むしろコイツは「飲ませてくる」に近い。非常に飲みやすい。
決して味がビールに近いわけではありません。キリンらしい、麦の香りもありません。人工甘味料も含まれるノンアルでもあります。
ただ、この絶妙にビールでない味わいが効いてます。むしろバッチリすぎるくらいの飲みやすさに変わり、むしろ違和感なく飲めてしまう喉越しになっています。
味が濃くないから、ゴクゴク飲めるレモン炭酸ドリンクみたいに、味が濃くないからこそ、ぐびぐび飲めるノンアルという感じでしょうか。
何を言っているのか、さっぱり分からないかもしれないが、かくいう私も、どう説明すればいいのかさっぱり分からねぇ。
ただ、これだけは言える。喉越しは最高。
キリン四種のノンアル。どれを飲むのがオススメ?
ノンアル選びで重視するポイントは人それぞれなので、いくつかポイント別におすすめのキリンを最後にならべておこうと思います。
1.味わいを重視したい。
ビールらしい麦の香りを楽しむビールの味わいが欲しい!
という人には、『零ICHI』『カラダFREE』『グリーンズフリー』『パーフェクトフリー』の順番で深い味わいです。薄味としては、パーフェクトフリーが最薄。
『零ICHI』は良くも悪くも黒ビール的な味わいなので、ちょっと苦手という方は、『カラダFREE』もしくは『グリーンズフリー』からお好きな方をチョイスですね。
無添加にこだわるなら、『グリーンズフリー』そうでないなら、『カラダFREE』で良いと思います。
2.料理と合わせて飲みたい!
焼き鳥、焼肉、ディナーのお供、あるいは柿ピーよろしく、おつまみと共に、ビールは一緒に食べるフードメニューがあってこそ。
という方には、『グリーンズフリー』がオススメです。
「ビールと一緒に味わうからこそ、うまいのさ!」というあの感じが味わえます。
他のノンアルで「なんか物足りない」そう思った人なら、あのほろ苦い気持ちを忘れさせてくれるはず。
3.カロリー&糖質ゼロにこだわる!
とにかくカロリーは摂取したくない。ダイエット中なもんでな!
という人には、最高の喉越しを体感する『パーフェクトフリー』がおすすめです。
1日の摂取目安量は1本にしておいて、そうラベルに書かれていますが、そんなの関係ねぇと飲んでしまう味わいをぜひ。
ただ、飲み過ぎると、おなかゆるゆるになるとの注意書きがあるので、飲み過ぎだけはくれぐれもご注意を。
ではまた。