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酒を飲むなら必ず知るべきアルコールハラスメントの基準とは

雑学
更新日:2021/07/02

みんなで同じお酒を飲むこの連帯感!この空気感!たまらん!

酒を飲むなら必ず知るべきアルコールハラスメントの基準とは

というお酒好きの人も多いのかなと思う一方で、そんなセリフは昭和、平成までのこと、なんて思うことも久しからずや。
ビールで乾杯して拍手!最後は「よ〜ッ!」とみんなで掛け声をあげて一本締め。そして二軒目へ。
「上司の酒が飲めんのか〜」が冗談ですまされない時代へと突入したいま、お酒を飲むなら必ず抑えておきたいのがアルコールハラスメントについて。

「それアルハラです!」とアルハラ警察よろしく、ちょっとしたセリフがアルハラになってしまうことも少なくはないのですが、さてアルコールハラスメントとはいったい?

実は、アルコールハラスメントには定義があります。ご存知でしたでしょうか?

アルコールハラスメント(アルハラ)の5つの定義

アルコールハラスメントという言葉が『アルハラ』と略されるくらい身近になったのですが、意外と知られていないのが『アルハラの定義』です。

なんと、アルコールハラスメントの定義は大きく分けて、5つ存在しています。

この5つの定義は「特定非営利活動法人ASK」そして「イッキ飲み防止連絡協議会」が定義しているもので、厚生労働省による生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」にもバッチリ記載されています。

1.飲酒の強要

「んん?俺の酒が飲めねぇってか?」「あら、私のお酒が飲めないのかしら?」

なんてセリフを実際に言われた経験を持つ人もいるのではないでしょうか?

当たり障りのないセリフにも感じる、よくある居酒屋の一幕な気もするのですが、これはアルハラの定義その1「飲酒の強要」にあたるんです。

会社の上下関係だったり、取引先などの立場を利用してだったり、状況的に行って「お酒を飲まざるを得ない」状況に追い込むこと。それすなわち、今の世の中ではもう立派なアルハラなんです。

「新人くん、まぁ呑みたまえ」「すみません。自分、お酒のめないんで」「いやいや、一杯くらい飲もうよ。キミも社会人なら、空気読めるようにならんとなぁ」

という定番のやりとりだって、「マジで飲めない」と断りを入れているなら、追い込むことでアルハラに当てはまってしまいます。

他にも、大学生なら部活の伝統、集団によるコール、罰ゲームといった形でお酒をムリヤリに飲ませることもNG。

「ちょっとイイとこ見てみたい!あ、そーれッ!」の音頭に乗って、みんなでわっしょい飲ませるのも、「自分、お酒は飲めないんだってば!」という人にムリに飲ませれば、それアルハラです。

飲めない人に飲ませる、これダメ絶対です。

2.イッキ飲ませ

「あれあれ?グラスにまだ入ってるの?グイッといこうよ」といった調子に「イッキ飲み」を促すそのセリフ。ちょっと待ったが必要です。

アルハラの定義その2、「イッキ飲ませ」に違反です。

お酒は各自のペースで飲んでこそです。グビグビ飲み干せる人もいれば、チビチビ飲むのがマイペースという人もいます。

ムリな速度での強要はアルハラに抵触です。

もちろん、盛り上がるからといって、イッキ飲みを行ったり、「どっちが先に飲めるか、早飲み競争で勝負だ」なんてノリで競走をけしかけたりも、イッキ飲ませに該当します。

ムリのない範囲で、みんなで楽しくお酒を飲んでこそ、というわけです。

3.意図的な酔いつぶし

「今日はアイツが酔い潰れるまで飲ませてやろうぜ!」という言葉は、飲み会前によく聞くセリフでもあって、今日の飲み会が楽しみで仕方ない人が言っていたりもするのですが、ちょっと注意が必要なセリフだったりもします。

というのも、意図して酔いつぶすことも立派なアルハラにあたります。これがアルハラの定義その3です。

もちろん、お酒に弱い人を酔いつぶすことを目的に飲み会を行うことはNGで、お酒による酔い潰しは傷害行為にもあたります。

「次の飲み会は、きっと壮大なる宴になるであろう。吐く人のための袋やバケツの用意はしておくとして、酔いつぶれた人のあつまる部屋も用意しておくか……」

なんて計画、社会人になると稀だと思うのですが、大学のサークルだったり、打ち上げといった飲み会にはあったりすると思います。いわゆる、酔っ払って潰れる人がいる前提の飲み会です。

これは、意図的な酔いつぶしがやんわりと含まれているので、ひどいケースともされています。

「いやいや、ひどく酔っ払ってしまった人を配慮してのことですから!」「吐きたい人には、吐かせてやれる場所が必要なんです」なんて幹事さんの声が聞こえてきそうなのですが、「それを言うなら、酔いつぶる人がでない配慮をしてくださいよ」というのがアルハラ基準というわけです。

酔いつぶれる人ができるほどドンちゃん騒ぎの大宴会!これって、飲める人からすればスゴイ楽しかったりもするのですが、今は飲めない人のこともふまえた配慮が大切ではあります。

4.飲めない人への配慮を欠くこと

「ん?男なのにビール飲めないの?カシオレしか飲めないってどいういうこと?」とドヤ顔で煽ってくる人、いますよね。

あと「ソフトドリンクが許されるのは小学生までだよねと煽ってくる人たち、いますよね。

飲めないことをからかったり、侮辱したり。

こういったアルコール弱者に対する無礼はそれこそが粗相。立派なアルハラ定義その4「飲めない人への配慮を欠く」行為です。

もちろん「ここには酒しかないぜ」といった宴会、飲み会にお酒以外を用意しないなども、「飲めない人に配慮していない」ということで、アルハラに関わってきます。

飲み会はお酒を飲める人だけの場ではなくて、参加するみんなで楽しい時を共有する社交の場ですよね。飲める人が宴会の覇者ではありません。

真にお酒を飲める者とは、酒袋のごとくお酒を飲める人ではなくて、飲めない者の気持ちを分かってあげられて、いたわることのできる人なのです。

そういう人を、みなが真の勇者と呼ぶのです。

5.酔ったうえでの迷惑行為

「いやぁ、あの時はつい酔っ払っていて」という酒飲みならば、一度ならず二度までも、もはや人によっては数えられないくらい言うであろう、このセリフ。

アルハラ定義その5「酔ったうえでの迷惑行為」によると、ギリギリでアウトです。

酔った勢いで暴力や暴言、セクハラは言うまでもなくアルハラなのですが、酔ってからむ、悪ふざけといった行為も、アルハラに含まれます。

「お酒飲んだ時くらいは無礼講でしょう!」と酒の勢いに任せて、調子に乗ってしまうのは自由ではありますが、絡んだ相手が嫌がっていれば話は別なんです。そう、それは立派なアルハラです。

もちろん、酔った勢いでひんしゅくをかう行為だってNG。

酒の勢いに任せて裸踊りを踊るのも、時として自由なところがある(?)のですが、嫌がる人の前で踊り狂えば、アルハラで弁解の余地なくあっけなく御用です。

酔っ払って楽しくなるのは最高に気持ちがイイですが、嫌がる人を巻き込んだり、人の嫌がることをしたりすると、アルハラになるのでご用心を。

「お酒は飲んでも呑まれるな」なんて昔から使い古された言葉ですが、こんな言葉があるくらいに人ってお酒に呑まれまくります。そりゃあ、時にはお酒に溺れたい日もあるのが世の常ですから。でも、そんな時こそ、気心の知れた酔っ払いを許してくれる優しい人の前で飲む。はたまた、人に迷惑をかけない紳士の良いっぷりが重要になります。



訴えられる?アルハラするとどうなる?

「お酒をムリやり飲ませる、一気飲みさせる、酔いつぶす、飲めない人に配慮しなし、酔って迷惑をかける」このどれかに該当すれば、立派なアルハラなのですが、ここで気になるのがアルハラにあたる行為をすると、どうなるのか。

場合により訴えられるケースがあります。

「ザ・ウィンザー・ホテルズインターナショナル事件」と呼ばれるアルハラ関連の事件があるのですが、本件は上司と部下との間で起こったアルコールの強要が関わっており、最終的に損害賠償責任が認められた裁判例となっています。

そもそも、日本には「酒に酔つて公衆に迷惑をかける行為の防止等に関する法律」というものが存在します。この法律、制定は昭和36年です。

アルコールハラスメントという言葉を聞くにようになったのは、ここ最近な気もしますが、昭和の中期頃には法律がお酒の強要をNGとしているんです。

まとめ

最後にアルコールハラスメント5つの定義をまとめておきます。

1.飲酒の強要
2.イッキ飲ませ
3.意図的な酔いつぶし
4.飲めない人への配慮を欠くこと
5.酔ったうえでの迷惑行為

以上、アルハラ5ヶ条に気をつけて、みんなで楽しいアルコールライフを送ろうではありませんか!

ではまた。

参考:e-ヘルスネット(厚生労働省)

参考:e-Gov法令検索

参考:ハラスメント対策のクオレ・シー・キューブ ザ・ウィンザー・ホテルズインターナショナル(自然退職)事件

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