ノアサヒドライゼロと金麦は本当に似ているのか
金麦を愛する皆さんどうもこんにちは。
まさかとは思いますが、ビールを愛する人のなかに、よもや「金麦を一度も飲んだことがない」という人はいないですよね?
世間に登場するや、瞬く間にお茶の間に浸透してみせた愛すべき皆が大好きな金麦さん。
正しくは生ビールではなく、金麦は発泡酒ですが、その飲みやすさたるや筆舌に尽くし難く、家で飲むなら、「金麦さえあればOK!」なんて人も多いかなと思います。言い過ぎでしょうか。
そんな金麦に激似のノンアルがある!
と私が猛烈にプッシュしているのが、そうアサヒドライゼロです。
ノンアルビール界においてアサヒドライゼロあり。もはや最強のノンアルビールと呼んでも過言ではなく、アサヒドライゼロを飲んで「こんなのビールじゃねぇ」と言うおうものなら、きっと他のノンアルをいくら飲んでも「こんなのビールじゃねぇ」と言うに違いないです。
ノンアル界における最強「アサヒドライゼロ」は金麦に激似だと思っている私なのですが、ここでふと「本当に金麦に似ているのか?」という疑問が湧いてきました。私の錯覚なのではないかと。
ということで、金麦とアサヒドライゼロを同時に並べたその時、うっかり間違うほどに似ているのかどうか、両雄を激突させて比較してみました。
検証ポイントは5つ
ノンアル界を代表するアサヒドライゼロが、発泡酒界の王たる金麦に挑むのは「音、匂い、見た目、味、酔い」の5項目です。
もう既にお気づきかもしれない。いくつか「ん?」と首を傾げる項目があります。
音ってどういうこと? 酔いも入れていいの?
いいんです。検証ポイントに入れてしまいます。それらは避けて通れぬ道。
アサヒドライゼロと金麦が似ているか否かに有利不利はありません。
お酒に近づいたと豪語しようものなら、「果敢に我に挑んでみせよドライゼロ」というのが王者たる金麦の風格です。
では、さっそく検証していきます。レッツゴー!
音を検証してみて結果……
アルミ缶を握りしめ、タブを引く時の「プシュッ」という爽快な音。
そして、グラスに注ぐ際の「トクトクトク」という待ちきれなさを煽る音。
ビールは音に始まります。
まず両者の缶を開けてみたのですが、その結果は驚くべきことに、非常に似ているという結果に!
正直なところ。聞き分けるのも難しいレベル。
芸能人格付けチェックに一流の耳を確認する問題として登場すれば、間違いなく数名がふるい落とされるほどに難問です。面食らうほどに難題。
世の中には音フェチもいるくらいに、音は非常に大事ですからね。ドライゼロは金麦に対して抜かりなし。
ちなみに目隠しをして聞き比べをした結果、私は間違えました。
匂いを検証してみて結果……
さすがに匂いの違いはわかるでしょ。馬鹿にするんじゃないやい!
なんて思っていた私なのですが、ドライゼロと金麦を注いだグラスを比べても違いわからず。
匂いの嗅ぎ分けは正直かなり自信のある方なのですが、香りは非常に似ています。匂いで特定するのは至難の技。
ビールソムリエ並みの嗅覚があれば特定可能とは思うのですが、そこまで寄せてきているなら、もはやドライゼロは及第点ではないでしょうか。
ちなみに、私は匂いの嗅ぎ分けも失敗しました。
見た目を検証してみて結果……
ドライゼロの入ったグラスと、金麦の入ったグラスを並べると驚くべきことがわかります。
並べてみると一目瞭然なのですが、そう、両者の見た目はそっくりです。
グラスに注いだその姿って、ほぼ同じなんですよね。
よほど注意して金麦の色を覚えていないかぎり、見た目からドライゼロか金麦かを特定するのは難しいほどに似ています。みなさんは愛すべき金麦の色を覚えているでしょうか
見た目って大事ですから。ドライゼロはビール激似と謳われるノンアルコールビールに恥じないくらい、その見た目はビール瓜二つです。
第三項目まで検証を終えて、アサヒドライゼロVS金麦、ここまで非常に互角の戦いを繰り広げています。
味を検証してみて結果……
音・匂い・見た目。この3つのチェック項目はたしかに重要です。
ビールにとって大事な3要素だとも言えます。
でも、しかし——。
本当に重要なのは「味」ではないでしょうか?
匂いや見た目がいくら激似であろうとも、ビールという味わいや喉越し、コクが無ければ、それはもうビールではないわけです。激似ではなく、それ偽物です。
いわば、味の比較こそが本勝負の大本命!
その味なのですが、正直かなり似ています。
常日頃から「金麦に似ているよなあ」と個人的に思っていたのですが、比べてみるとやっぱり似ています。飲み比べると、間違う人も多いだろうと思うほどに。
違いとしては、飲み比べるとはっきりわかるのですが、アサヒドライゼロのほうが、少しさっぱりした舌触りです。
対する金麦にはコクがあります。
このコクの部分こそが、両者の大きな違いではないか。
なので、コクはそこまで気にしていない人なら、ドライゼロに騙されてしまう可能性は大いにあり。喉越しに関しては、もはやそっくりですから。
似てるとはいえ、さすがに飲み比べれば違いは歴然なんだろうな、と思っていた私なのですが、いざ比べてみると一瞬、「えッ。ちょっと待て。どっちだ?」と戸惑う始末。
そして飲み比べれば、飲み比べるほど、どっちがドライゼロで、どっちが金麦なのかが分からなくなるという。
うまく錯乱させてくるあたり、やはりノンアル界を背負って立つドライゼロの激似クオリティおそるべし……。
酔いを検証してみた結果……
そして最終項目。酔い比べです。
言わずもがな、金麦が圧倒的な有利に立つ検証項目にして、アサヒドライゼロに勝ち目のない戦い。だって、ドライゼロはアルコール度数0.00%だもの。
飲み比べると、はっきりとわかります。
金麦を飲むと「むむッ! アルコールあるな!」と確実に感じます。そして酔います。ゆえに、金麦がどちらかを当てることができます。
「金麦って、水みたいに飲めるよな。オイラにとっちゃビールといより水だよ。いくらでも飲める!」なんてお酒にめっぽう強い人なら、もしかすると金麦に含まれるアルコールを感じないのかな? とも思うのですが、とはいえドライゼロはアルコール感はその何の通りにゼロです。アルコールは微塵も感じない。
もはや試す前から勝負ありなのですが、酔いがもたらす心地よさと開放感はアサヒドライゼロではまるで歯が立ちませんでした。というか勝てませんよそりゃあ。
疲れた時の一杯にドライゼロを決めれば、ビールを飲んだ時と同じような爽快感はあるのですが、やはり酔いがもたらす強制リラックスとでも言うのでしょうか、あの身体からプシューッと力が抜けていく感覚はないです。いや、ノンアルなので当たり前なのですが。
ドライゼロと金麦を検証してみた結果
「音、匂い、見た目、味、酔い」の5項目で激突させてみたアサヒドライゼロと金麦の戦い。
その対決結果をまとめると以下の通りです。
「音、匂い、見た目」は両者互角。
「味」は激似ながら、コクは金麦に軍配。
「酔い」は金麦の圧倒的な勝利!
ノンアルビールのレベルは、ビールそっくりの域に達しつつありますが、敵わない部分もありけりという結果になりました。
もしかすると、最初から酔った状態で比べてみると、味と酔いの部分でもアサヒドライゼロは良い戦いをするのではと感じています。
個人的には、比べて改めてドライゼロのクオリティの凄さを実感したかぎりです。こいつは本物の出来です。
ではまた。