極上の白がオススメ!ベルギー産の脱アルコールワイン【ヴィンテンス】赤と白
スーパーやコンビニに立ち寄れば、
ビールにカクテル、酎ハイといったノンアルはあるのですが、なかなかお目に掛かれないのが、そうワインのノンアルたち。
無類のワイン好きだけど、お酒を辞めることにした。あるいは、ビールテイストやカクテルテイストにはもう飽きた。他のノンアルが味わいたい!などなど。
存在を知ったら、試しに飲んでみたいのがノンアルワインですよね。
なかでも、価格が手頃で「ワイン感を味わえる!」と高い評判を得ているのが、ベルギー産のノンアルコールワイン「ヴィンテンス」です。
ノンアルワイン界を魅了しているらしい、赤白2本セットを¥2,670円で購入してみたので、ご紹介したいと思います。
高い満足感が味わえるノンアル白ワイン
ヴィンテンスの白、最初に申しておくと実に美味しいです。ノンアルワイン界隈を賑わすその噂はダテじゃないです。
「こんな白ワインあるある!」と納得の感想が飛び出ること間違いなし!
そもそも、ノンアルのワインって、「満足できるものが少ない」というのが、正直なところだと思います。
ワインといえば、嗜好品。味の好みは人によりけりで、甘い味が好みの人もいれば、辛口好きもいたり。口あたりや風味、年代の幅など、いろんな好みが交錯しています。
それもあってか、「んー、これはワインの代わりにはならないかな」という感想をもつ人も多いはず。ワインを知っているからこそ、「ノンアルワインじゃ満足できない!」というのはよくあること。
ところが、ベルギーが産んだノンアルワイン「ヴィンテンス」の白。
豊かなワインの香りと味わいは、できる限り逃さずに、アルコール分だけを除いて作られるのが、このノンアルワイン。高品質のシャルドネで作られたワインを、低温低圧による独自の蒸留で脱アルコールしています。
正直、美味いです。
その口あたりは、スッキリとして飲みやすく、味わいは甘め。商品説明には辛口と書かれていたりもするのですが、辛口というよりは甘いかなと。渋さは控えめです。
特筆すべきは、白ぶどうジュース感はなく、ワイン感が味わえること!
飲めばブドウの甘さが口の中にふわっと香り「ワインだわ!」のひと言。そして、舌に残る風味はワインのそれ!
普段からあまり白ワインを飲まない人なら、もしかすると白ワインと間違えるくらいのクオリティと味わいはあります。
少なくとも「赤ワインは苦手で、ワインなら白かな」という人には美味しく味わえるはず。
ヴィンテンスはベルギー産のノンアルワインなのですが、個人的にはドイツ系の白ワインに近い味わいだなとも。例えるなら、リースリングの白ワインをうっすくして、甘さ控えめにした感じ。
数あるノンアルワインのなかでも、ワイン感と美味しさはピカいちだと思うので、白のノンアルワインを探しているなら、試してみて間違いはないかなと思います。
ただ、小言を述べるなら、白ワインにこだわりがある人には、ちょっと手厳しい評価になるかなとも。
さすがにワイン通の人が「ノンアルワインもここまで来たか!」と唸るレベルには、まだ遠くはあります。あくまで「こういう白ワインあるよね」というレベル感。
ボトル1本の価格が約1300円ということを考えると、正直「た、高い……」というのが味わってみた感想だったりも……。
1300円あれば、もうちょっと美味しい白ワインが飲める……という比較をされてしまうと、さすがにアルコール入りワインには勝てないです。
ちなみ、ボトルを開けてから、冷蔵庫に保存しておくと、日を追うごとに味は落ちていき、一週間を超える頃には酸味が強くなり、悪酔いする白ワインのような味わいになりました。ボトルを開けたらできる限り早く飲むべし、というのはワインと同じですね。
ワインというより、渋いジュースなヴィンテンス赤ワイン
白は美味しいノンアルワインだった。一方の赤についてはどうなのか?
正直なところ、味わいとしては物足りないです。
いざボトルを開けると、ほのかに香るのは赤ワインの風味。
白は満足のいくワイン感ということもあり、「これは期待できる!」そう期待に胸を膨らませながら、いざグラスに注いだところで、ちょっとした異変が……。
ワイングラスに広がる風味が、なんだか味気ないです。
あまり風味を感じることができず、香りの向こう側にワイン畑の広がりが見えてこない……。
嫌な予感を振り払うように、まずはゆっくりとひと口。
飲み心地は、すっぱくて甘さがないブドウジュースです。渋すぎるブドウジュースといった感じでしょうか。ワインというより、味わいはどこかジュースより。
赤ワインと思って飲むと、非常に物足りないものがあります。
甘くはなく、渋いブドウジュース。この渋みをワインと捉えるには、ちょっと深さが足りない感じはいなめません。個人的にはワインは白よりも赤なこともあって、かなりの物足りなさを感じてしまう。
それこそ「赤ワインのように深くコクのある飲み心地が楽しめ、おまけにアルコールが入っていない」ということを期待して買うと、間違いなく物足りなさは感じるとは思います。
しいて言うなら、ボトルを開けてずいぶん放置し、味わいが少し損なわれた赤ワイン感です。
「それなら買わなくてもいいかな」と思いきや、この赤ノンアルワイン、実は飲みごたえを化かすことができます。
赤ワインといえば、料理やおつまみとの飲み合わせも大事ですよね。
そう、サラミなど味の濃いおつまみがあると、ワイン感はグッとアップします!飲みごたえが変わるんです!
とくにブラックペッパー系のおつまみとの相性は抜群で、コレがあるだけでグイグイ飲み進めちゃえます。
ノンアル赤ワイン自体の味は薄いので、濃い味の食べ物との相性はよく、水分が欲しくなったところに入るワインの美味しさが実にイイ感じなんですよね。
そして、飲み終えた後に口のなかに残る香りや、舌の上に残る感触はワインのそれ。
とはいえ、やっぱり赤ワインにはちょっと遠いところはあり……。ボトル1本の価格が約1300円と思うと、「やっぱ辛い……」というのが本音だったりはします。
むしろ、アルコール入りの赤ワインが飲みたくなってしまい、赤ワインが恋しくなるほど。
なので、禁酒している人がうかつに手を出すと、自分の好きな赤ワインが無性に飲みたくなるかも。ワインの代替え品としての満足感は低めではあります。
赤と白どっちがオススメ?
ベルギーが誇る低温低圧による蒸留で産み出される脱アルコールワイン『ヴィンテンス』の赤と白。
どちらを買うかで迷ったなら、圧倒的に白に軍配あり!
白は高クオリティで美味しいです。こちらはオススメ。ホントまるで白ワインを飲んでる感じをノンアルコールで楽しむことができます。
赤を買おうか迷っているなら、あくまで過度な期待は持ちすぎないように。
「久しぶりに赤ワインの味が楽しめる!しかもノンアルで!」といった調子でボトルを開けると、「ち、違う……」となってしまう可能性は高いです。
「ワインが飲みたいけど、身体のことや何やらで飲めない。アルコールがダメ!でも、赤ワインが飲みたい!」というなら、ワインを飲んだ感が満たされるかなとは思います。
百聞は一見にしかず、男は度胸なんでも試してみるのさの勢いで、ぜひ一度試してもらえればなと思います。
ではまた。