ハンディービールサーバーをノンアルに使うと美味しくなるのか?
ノンアルビールをより本物のビールに近づける方法はないのか?
「もうビール飲んだらよくない?」と周囲が呆れるほどにノンアルビールをリアルに近づける方法を探している私が、ふと思いついたのが「ノンアルビールも泡をこだわると美味いのか?」ということ。
ノンアルビールによくありがちなのですが、グラスに注ぐと泡がすぐに消えてしまうんですよね。
ノンアルビールって、基本的に泡持ちがあんまり良くないわけです。
泡ばかりも困りものだけれど、泡がないと少し美味さ半減に感じるのが本家オンアルコールのビールです。
となれば、ノンアルコールビールもまたしかりのはず……。
そこでノンアルビールをより美味しく飲むべく、市販されているハンディービールサーバーを試してみることに!
これが、驚きの味わいをもたらすのであった……!
そもそも、ビールと泡に黄金比はあるのか?
実はビールはこう入れるべし、という黄金比率があるのをご存知でしょうか?
居酒屋で「とりあえず生!」のひと声で登場するジョッキのビールしかり、上司の手にしたグラスに「失敗は許されねぇ」と震える手で注ぐ瓶ビールしかり。ここで、うっかりビールと泡の比率が同じになろうものなら、ムッとした顔を浮かべる人も少なくはなくですよね。
正直なところ、「ビールの泡大好き!」と泡ばっかりすする人はいないわけで、かといって泡が無いと無性に寂しくもなったり。
そんなビールと泡の関係なのですが、実は7:3で入れるのが美味い!
黄金色に輝くビール、そして雲のように白い泡との割合は「7:3」が黄金比!
なんて巷では言われていて、サッポロビールの公式サイトにも紹介されていたりもします。
多くてもダメ、かといって少なくてもダメ、というわけです。
ビールと泡の間には乙女心のように繊細な関係があり、過去には「ビールの泡は、ビールなのか?」と裁判に発展したこともあるほど。泡って……重要なんです。
泡にうるさいのはなにも日本に限ったことでもなく、海外のビール大国ドイツに目を向ければ「この線まではビールを注ぐように。泡は線の上ね」とジョッキに線が入っていたりもします。
世界的にも侮れず難しいのが泡という存在で、もはや泡にこだわってこそのビールではないか……。
ちなみに、ビールと泡の黄金比7:3というのは諸説ありなのであしからず。
なにも7:3が最強の美味いを引き出すというわけではなくて、飲食店としては7:3で提供しようね、といった基準で使われることが多い様子です。たしかに7:3の割合だと、ビールとしての見栄えはイイですからね。
泡とビール界隈にうるさい人に「7:3が最も美味しらしいですよ」話せば、怒られるかもなので要注意。ドヤ顔で話すことだけはオススメしないので御用心を。
グリーンハウスの超音波式ハンディビールサーバーを実践!
いざ、上質なノンアルビールの泡を作成するべく、取り寄せてみたのがグリーンハウスから販売されている「超音波式ハンディビールサーバー」です。
1秒間に4万回の振動を超音波で作りだし、きめ細かいクリーミーな泡を好きなだけどうぞ!
といった感じのハンディーサーバーらしく、これさえあればお家にいながら簡単にビアホールの味わいが楽しめるという……。
「飲み終わったビールグラスをご覧ください。きっと、綺麗な天使の輪(エンジェルリング)がグラスに付着しているでしょう」と豪語されています。
ビールを飲んだ後にグラスの縁に輪を描くように残っている泡って、「天使の輪」っていうのね……。
アンタそんな仰々しい呼び名というか偉大な存在だったとは……。
「ゴメンよ、今まで泡が残ってみっともねぇなぁ」くらいに思っていたよ私は。
……なんて個人的な驚きはさておき。
飲み終わったグラスに天使の輪ができるのは、泡持ちのよい「美味しいビール」の証拠でもあるそう!
そういえば、ノンアルビールをグラスにそのまま注いでも、天使の輪はできていなかったような。これは期待も膨らみます。
ということで、いざ缶ノンアルビールをサーバーにセットして味わってみることに!
ちなみに、商品ご利用可能な飲み物一覧には「ノンアルビール」もバッチリと記載されております。ハンディビールサーバーからすれば、ドンと来いってなわけです。
衝撃のハンディ効果で泡長持!
そもそもビールの泡というのは、美味さを守るフタの役目もあるのだとか。ビールが空気に触れて味が劣化しないように守ってくれる存在でもあるそう。
はたして超音波振動でノンアルビールでも泡を作りだすことできるのか?
内心不安に思っていたのですが、これがまぁビックリするぐらい泡立ちます。ハンディーサーバーを使って完璧な泡を作成することに成功しました。
むしろ泡立たせすぎて、余裕でグラスからこぼれ出す始末。
まさか「おっととととと」なんて慌てながらノンアルビールの泡をこぼさないよう飲む日が来るとは思いもよらず。
しかも泡の持続度がまるで違うんですよ。
かなり泡が長持ちします。ジョッキを一気に飲むと、泡だけが残されるアレをノンアルで体感できるくらい長持ちです。
ちょっと長持ちするくらいかなと思っていたのですが、まるで消えない雲のごとし。マジで泡が無くならない!
もはやグラスにフタをする勢いで分厚い泡が作られます。一秒間に四万回の振動はダテじゃなかった。
泡が変わり、グッと深くなるノンアルのコク!
そして気になるのが、ハンディサーバーは味わいに影響を与えるのか?
美味しくなるの?ならないの?
大事なのは、やっぱりココです。
ということで、味わいやら喉越しやらの違いを確認すべく、ノンアルビール界最強と私が思っている「アサヒドライゼロ」で検証してみることに。
いざドライゼロの泡を強烈にしてみた結果……
苦味がさらに増し、より深いコクを獲得することに成功しました!
ノンアルビール自体の味が変わるというわけではなく、ほんのちょっと苦味が増すという変化なのですが、その少しの違いが高い満足感をもたらしてくれます。泡をみくびることなかれです。
コクと苦味が泡にギュッと閉じ込められるのですが、これがかなりイイ味わいをもたらしてくれるのです。
ノンアルに不足しがちなのってコクと深みなことが多いですからね。ビールや発泡酒に比べると、ノンアルは深みの部分でやや欠けがち。
そんなコク&深みという弱点をまさに泡が補い、ノンアルビールはより強い味わいへと変化させてくれます。
アサヒドライゼロって、ただでさえ金麦に激似の味わいなのですが、泡を強化することで、より本格的に金麦へと近づいたわけですね。
変化としては些細なことなのですが、圧倒的なグレードアップ感はあります。泡がどうかって重要なのねとしみじみ。
もはや少しも酔いが回らないことが不自然に感じるくらい。ハンディービールサーバーの恐るべし。
ちなみに、泡だけ飲むと苦さを強烈に感じるビールの泡そのもの。泡だけで飲むと美味しくないことはもちろん、口の中に泡に含まれる苦味が残り続けます。苦ぇです。
より本格的にノンアルを飲みたい人にオススメのアイテム!
実際にハンディーを使ってみて思ったのは、泡こだわり派の人には必須のアイテムということ。
ノンアルってすぐ泡が消えちゃうので、グラスで飲むと寂しさを誘うんですよね。
泡の強烈な消失速度に「やっぱビールではないのね」なんて思う切なさです。
クリーミーな泡がコワァッーって音を立てながら出てきて、上手にグラスに注ぐにはちょっとした技量も問われるやつなのですが、むしろテンション上がりますから。
値段も安いこともあり、すさまじくショボいアイテムかと思ってたのですが、個人的には買ってよかったアイテムの一つだったりもします。
個人的にはギフトやちょっとしたプレゼントにもオススメ。パーティーグッズとしてもイイ感じです。
こういうのって自分では買わないけど、もらうと案外嬉しかったりですよね。
しいてデメリットを挙げるなら、使い終わった後にビールサーバーを洗うのは非常に面倒です。
簡単まる洗いできるのですが、それでも感じる煩わしさ。美味さの代償が洗うだけなら簡単なことでもありますが……。
ということで、ノンアルのお供にハンディーサーバーを検討している方の参考になれば幸いです。
では良きノンアルライフを!