飲むだけで健康?ノンアルに隠された5つのデメリット
週に1度は休肝日。
とはいえ、飲みたいアルコール。そこで手が出るノンアル飲料なのですが、メリットが気になる一方で、ふと「デメリットはあるのだろうか」と、疑問を浮かべる人もいるかと思います。
ビールや酎ハイではなく、ノンアルを飲むデメリットはあるのか?
そこで今回は、ノンアルのデメリットを5つご紹介したいと思います。
1.身体が冷える
ノンアルコール飲料の最大の弱点にして、最大のデメリット。飲むほどに身体が冷えます。なんと言っても、デメリットがコレです!
むしろ、ノンアルのデメリットはこれ一強と言っても過言ではない。これに尽きるほどです。とにかく身体が冷えます。
最初の一杯はいいんです。「お!なかなかノンアルも美味いな!これはコレでありかも!」なんて楽しく美味しく飲めるワケです。それこそ、お酒とノンアルビールの味って、もはや誤差の域に達しつつあります。お酒を飲んでる感なら、十分にノンアルで味わえる時代です。違いはもはや酔っぱらうかどうかくらい。
しかし、ノンアルには致命的な弱点があるわけです。それが、身体が冷えるということ。これは、なぜなのか?
そもそも、お酒はホスト界の帝王ローランド風に言うと、二種類存在します。
「体を温めるお酒」か、それ以外か。
お酒を飲んだことのある人なら誰もが感じたことがあると思います。お酒は飲むほどにテンションが高くなり、飲むほどに身体がポカポカとしてきますよね。顔だって飲めば、ほっぺたが赤くなります。
これは、アルコールを飲むことで肝臓が働き、血行が促進されて体温が上昇、身体がぽかぽかと温かくなるためです。
体を温めてくれる『米』や『ブドウ』を元に作られる日本酒や紹興酒、ブランデーやワインなどが「体を温めるお酒」にあたります。
一方で、それ以外のお酒。つまりは「体を冷やすお酒」もあります。
体を冷やす『麦』などが原料となっているビール、焼酎、ウィスキーは、飲むと冷えるお酒と言われています。
「いやいや、オレはビールを飲んで毎日ほかほかですけど?」というビール党の主張は、アルコールによって血行がよくなっているから。それこそ、最初のうちはポカポカに温かいのですが、時間が経つと体温が下がっていきます。
とはいえ、最初はアルコールが血行を良くして体を温めてくれます。
さらにお酒でテンションが上がれば、トークに熱も入るわけで、身振り手振りで体温も上昇。ほどよき所で、ビールから体を温めるお酒「日本酒」の熱燗をトドメに繰り出せば、いい感じのほろ酔いが完成です。
ところが、ノンアル飲料にはアルコールがありません。
なので、体がアルコール効果を受けてホカホカにならないんですよね。
これの何が辛いかというと、ノンアル飲料は量が飲みづらいです。
「ビールなら無限に飲めるぜ!」という人も、ノンアルビールに切り替えると、意外とペースが落ちます。
飲むほどに寒いんで。飲みたい勢いよりも、あったかいもの飲みた欲が勝ります。
「ビールなら無限にカモン!」そう豪語して飲みまくっていたのが私なのですが、晩酌をノンアルビールに変えて、すぐに感じたのが「ノンアルビールは一杯で十分」でした。
2.酔わない。
言わずもがなですが、ノンアル飲料は酔いません。ノンアルなら飲んでも車を運転してOKなわけで、酔わないこそ最大のメリットでもあるのですが、メリットとデメリットは表裏一体です。
酔わなきゃやってられない時って、誰にでもありますよね?
男の子にも、乙女にも、そうでない人たちにも。みんな一度や二度くらい「今日はとことん飲んでやるバカヤロー!」とビールジョッキを高々と掲げた日があるはず。ワインのボトルをラッパ飲みした日があるはずです。
もしくは、「今日はジャンジャンお酒飲んで楽しむぜ!イェーイ!」なんて非リア充から逆恨みされそうな、ハイテンション飲み会に繰り出した日もあるはず。
そんな時でも、ノンアルでは酔えません。当たり前ですが。
合コンや結婚式、お酒と共に楽しみたいイベントだって、ノンアルだけではハードモードな部分もあったり。やっぱ、お酒飲んで楽しそうにしている風景は、うらやましくもあります。
お酒の力を借りて勢いをつけたい時って、やっぱりありますから。いや、ガマンしているくらいなら飲めよ、という話でもありますが、状況や立場によってはノンアルで行かねばならない日もあります。
さらに、飲み会でノンアル片手ということは、いかなる飲み会でも応用の効く悪魔的フレーズ「あの時は酔ってた」「今夜は無礼講」という魔法の言葉たちも使えません。「いや、キミは酔ってなかったでしょ」と一刀両断されてしまいます。
「なにを仰いますか!ノンアル入ってましたよ!」なんて勇者顔負けの切り返しを繰り出すのも一興ですが……。
3.ノンアルだけで健康は手に入らず、痩せない
毎日のビールを辞めて、ぷよぷよのお腹まわりをなんとかしたい。ビール腹をなんとかしたい。
将来的には理想のボディを手に入れて、健康診断が楽しみなくらい健全な身体にしたい。
しかし、お酒は飲みたい。
という健康を気にしたダイエット志向の方が、きっとまず手に取るのがノンアル飲料!
ノンアルはオレの希望の光!これを飲めば、痩せるに違いない!
なんて望みを抱いたりもしますが、ノンアルは残念ながら魔法の飲み物ではないです。
水ではなく、ノンアル飲料ですから。ジュース飲んでいても痩せないように、ノンアル飲む、ただそれだけでは痩せないです。
「こと筋肉において、アルコールは一切必要ない」と日本を代表するマッチョ『なかやまきんに君』も豪語していますが、脱アルコールだけでは筋肉は付きませんよね。良質な筋肉を手に入れるには、食事の管理と筋トレが必要です。
健康とダイエットもまた同じ。
もちろん、毎日浴びるようにお酒を飲んでいた人なら、お酒にサヨナラを告げ、代わりにノンアルを手にするだけで、体調や身体に多少の変化が出ることはあります。
しかし、ダイエットやマッチョの道はココからがスタートラインです。睡眠、食事と生活習慣を整えて、そして運動をする。もちろん、お酒とタバコは控えるべし。
ダイエット成功に大事なのは、ノンアルを飲んで始める健康生活にこそあります。
4.晩酌から眠りに付けない
お酒を愛する人のなかには、きっと晩酌を楽しみ、ほどよく酔いが回って気持ちよくなった状態で眠りたい。寝る前の晩酌で眠気に弾みをつけて、布団に入るのが最高に気持ちがいい。むしろ、晩酌がないと眠れない。
なんて人もいるかと思います。
当たり前ですが、ノンアル飲料は基本的にはいくら飲んでも酔いません。となれば、あの最高にハッピーな瞬間、『晩酌からの寝落ち』ができない。
パジャマに着替えてから、冷蔵庫を開く至福の瞬間。
よく冷えたビールを手に取るのもよし、日本酒をクイっといくもよし。しかし男ならば、ブロック型のごつごつした氷をグラスに入れて、ウィスキーをとくとく注ぎ、至高の一杯にひたる。これぞダンディズムではなかろうか。
そして、気分がよくなってきたところでグッスリとおやすみなさい。
しかし、ノンアルなら抜群にギンギンに目が冴えています。なんせノンアルコールですから。そして、飲むとですね体が冷えますから。
今日はお酒にとことん浸って、気がついたら寝ていた。長い人生、誰にだってそんな日を送りたい時もありますよね。お酒は寝つきの悪さを取り払ってくれたり、むしろクセになっていて「お酒を飲んでから寝る」が習慣になっている人もいたり。
ただ、ノンアルは酔わないので、お酒の力を借りることができないんですよね。
ちなみに、寝る直前のお酒は健康的にはよくないとされているので、晩酌はほどほどにがオススメです。
5.甘いものが欲しくなる
これは全員に当てはまらないかもですが、アルコールを辞めると、甘いものが無性に美味しく感じるようになります。
お酒をたくさん飲む人って、辛いものが大好きで、その代わり甘いスィーツはちょっと……という人いません?
かく言う私がこのタイプだったのですが、ビール主力の毎日から、ノンアル主力の毎日に切り替えることで、辛いものはそこまで食べなくなり、代わりにケーキや和菓子など、甘い食べ物の虜になりました。
なぜ今まで食べてこなかったのか、というぐらいの変貌ぶりです。
世界にはこんな美味しいものがあったのか。スイーツ男子を馬鹿にしてゴメンなさい。めっさ美味しいです。私が間違っていましたと謝罪の嵐です。
タバコを辞めるとご飯が美味しく感じるならぬ、お酒を辞めると甘味が美味しく感じる。人によっては、そうなるのかもしれません。もちろん、お酒も甘いものもどっちも大好きという人もいますけれど。
お酒は辞めたけれど、甘いものを食べていないという方がいれば、ぜひこの機会にご賞味を。抜け出れなくなります。
さいごに
お酒に近いノンアルだったり、独自の路線をいくノンアル飲料だったり、いろんなドリンクが出て来ているノンアル界隈。
デメリットをまとめてみたのですが、個人的には致命的なデメリットはないかなと思っています。
もちろん、アルコールと同じで、過度な飲み過ぎにはくれぐれもご注意ですが。
ではまた。