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食事の糖や脂肪の吸収を抑える難消化性デキストリンとは?

健康
投稿日:2024/03/08

お酒でもソフトドリンクでもない、第三の可能性としても注目を集めるノンアルコール飲料。

食事の糖や脂肪の吸収を抑える難消化性デキストリンとは?

ノンアルビールやノンアル酎ハイをはじめ、その種類は日毎に増えているのですが、なかでもダイエットや健康をアピールするノンアルを手に取った時、ふと目につくのが「難消化性デキストリン」という見慣れない言葉です。

脂肪の吸収を抑え、糖の吸収をおだやかにする。難消化性デキストリン配合!

カロリーゼロ、糖質ゼロのノンアルには、そんな文言が書かれていることも珍しくはなく、

「健康のことならオレに任せておけ!」と豪語せんばかりに、配合されている難消化性デキストリンなのですが、正直なところ「難消化性デキストリンって、なに?」という人がほとんどだと思います。

むしろ「大丈夫なんだよ……ね?」と不安にも思ってみたり。

ゴクリ・・・

難消化性デキストリンとは何なのか?

できることなら、正しく知って、安心して飲みたいところ。難消化性って、なんだか小難しい言葉が並んでいますからね。怪しく感じている人もいるかなと思います。

ということで、難消化性デキストリンとは何なのか調査してみました。



難消化性デキストリンとは?

ひと言で述べると「難消化性デキストリン」とは食物繊維です。

トウモロコシなどのデンプンから作られています。

食物繊維といえば第六の栄養素なんて呼ばれていたりもして、「食物繊維って、身体や健康に良いやつだよね!」なんて印象を持っている人も多いかなと思います。言葉の聞き心地だってなんだか良い感じですしね食物繊維って。

腸内環境を整えてくれて、脂質や糖などの摂りすぎると身体に良くない物質を吸収しては身体の外に出してくれるのが食物繊維。

いわゆる肥満防止の味方だったり、ダイエットの味方だったりとして紹介されることも多いです。

そんな食物繊維は「ヒトの消化酵素で分解されない食物中の総体」と定義されていて、大きく2種類に分類されます。

水に溶ける「水溶性食物繊維」と、溶けない「不溶性食物繊維」です。

難消化性デキストリンはどちらの食物繊維に分類されるかというと、もちろん水に溶ける方の「水溶性食物繊維」です。

そりゃあそうですよね。ノンアルコール飲料しかり飲み物に溶けているわけですから。

うんうん

成り立ちとしては、まずはトウモロコシのデンプンを分解、そこから消化されづらい成分を取り出し、そうして生み出される「水に溶ける食物繊維」が「難消化性デキストリン」となっています。

難消化性デキストリンは安全なのか?

難消化性デキストリンの成分だったり、どうやって作られるのかだったりも大事ですが、正直なところ気になるのは身体や健康にとって安全かどうか。

「難消化性デキストリン配合です!」とアピールされて販売されているくらいなので、人体にとって有害だったり、危険ということはないのですが、とはいえ知っておきたいのが詳細です。

さて、難消化性デキストリンは安全なのか?

ゴクリ・・・

結論から述べると、安全性は高いとされています。

日本では特定保健用食品(いわゆるトクホ)の関与成分となっており、トクホコーラなんかにも成分として含まれています。

知らないもしくは気付いていないだけで、身近なものに使用されているのが難消化性デキストリンでもあります。

安全性に関してはヒト試験でも異常は見られず、基本的には問題となる症状もなく安全であるとされています。

それこそアメリカでは1日の摂取量に上限も定められてはいません。難消化性デキストリンは安全だから問題なしとされています。

おーっ

とはいえ難消化性デキストリン配合のノンアルコールって、缶のラベルをよく見ると、これでもかってくらい注意書きがびっしりと書いてあるんですよね。

日本では一日に飲むのは一缶にしておいてねとか、飲みすぎるとお腹痛くなるかもよ、といった注意書きはあります。

お腹の調子を整えてくれる存在なことは確かですが、摂りすぎるとお腹はゆるゆるになるわけです。

難消化性デキストリンは遺伝子組み替え?

基本的には安全とされている難消化性デキストリンですが、ちょっと注意しておきたいというか、知っておきたいのがその原料であるトウモロコシについて。

飲料のラベルには「難消化性デキストリン配合!」と書かれているのですが、難消化性デキストリンが「何から作られているのか」までは明記されていないんですよね。

トウモロコシを原料にして作られる難消化性デキストリンなのですが、実は日本に流通しているトウモロコシの多くがアメリカ輸入品でもあります。

そしてアメリカのトウモロコシは、遺伝子組み替えトウモロコシであることもしばしば。

なので、アメリカ産の遺伝子組み替えトウモロコシによる難消化性デキストリンが配合されている、という可能性もないわけではありません。

決して人体に危険性のあるトウモロコシを使用しているわけではないのですが、遺伝子組み替え食品に対しては懸念の声もあります。気になる方は心に留めておいて頂けたらと思います。



難消化性デキストリンの嬉しい5つの効果!

難消化性デキストリンの正体がざっくり食物繊維なのだと分かったところで、知りたいのが「健康作用としてはどんな効果があるのか?」です。

ほいでほいで?

難消化性デキストリンには大きく分けて、5つの健康効果があるとされています。

1.糖の吸収スピードを遅らせる。食後の血糖の上昇を抑える。

難消化性デキストリンの健康作用として、大きな特徴が食後の血糖値を抑えてくれるということ。

そもそも食事を摂ると血液中のブドウ糖の量が増え、血糖値が上昇します。

よくランチやディナーを満腹まで食べた後って、少し身体がホカホカした気がして、なんだか眠くなってきますよね? 

これは急激な血糖値の上昇に影響されていることもあり、食べ過ぎ、早食い、ストレスなどが原因になります。

なので、ご飯の後はいつも眠いという人は、もしかすると糖質を取りすぎている可能性あり。実は注意が必要なんです。

というのも、急激な血糖値の高まりは糖尿病に繋がるリスクをはらんでいるから。

ごはんをお腹いっぱい食べた後の満足感って最高なんですけどね。過度な食べ過ぎによる血糖値上昇は、不健康へと直結しています。

そんな血糖値の上昇を抑えてくれるのが、難消化性デキストリンです。

難消化性デキストリンは体内における糖分の吸収を抑える働きがあり、これにより血糖値の上昇がおだやかになります。難消化性デキストリンがもつ食物繊維の働きにより、糖分の吸収速度がゆるむわけですね。

難消化性デキストリン配合の飲み物と一緒に食事をすることで、血糖値の上昇を抑えることができる。つまりは、血糖値を抑えて健康に気を配ろうというわけです。

2.整腸作用

整腸作用とは、いわゆるお腹の調子を整えること。

「食物繊維をたくさん食べてお腹の調子を整えよう!」なんて健康に気を配ったセリフを聞いたことがある人も多いかなと思います。

難消化性デキストリンは、まさに腸内環境を整える作用があり、便秘の改善にも効果的といわれています。

ただ、便秘の改善に効くということは、お腹がゆるくなることでもあり、摂りすぎると軟便につながることもあります。

3.脂肪の吸収スピードを遅らせる(食後の中性脂肪の上昇を抑える)

唐揚げだったり、脂コテコテのラーメンだったり、美しいものには刺があるように、美味しいものには脂がたっぷり乗っています。

中性脂肪は適量であれば体を動かすエネルギー源でもあるのですが、摂り過ぎはくれぐれも禁物。

体内にたっぷり吸収されると、内臓脂肪がつき、いわゆるメタボ体型になってしまいます。その先に待つのは糖尿病といったできれば関わりたくない病気たち。

中性脂肪は急激に摂取すると体内での分解が追いつかず、血液中に長く止まることにより、動脈硬化などを引き起こす原因にもなります。

ここで活躍するのが、難消化性デキストリン。

食事に合わせて難消化性デキストリン配合の飲料を飲むことで、脂肪の吸収スピードを遅らせ、中性脂肪の上昇を抑える働きが期待できます。

もちろん「普段から脂質たっぷりの食事を控える」それが第一です。

ですが、中性脂肪が気になるメタボ予備軍の方にとって、心強い味方になってくれる存在というわけです。

4.内臓脂肪の低減

脂肪の吸収スピードを遅らせる健康作用と少し重なる部分もあるのですが、難消化性デキストリンには内臓脂肪が低減される作用も確認されています。

食後の中性脂肪の上昇を抑える働きと共に、メタボ体型の天敵でもある中性脂肪を低減する効果があります。

5.ミネラルの吸収促進

ミネラルは体内で作ることができず、食べ物から摂取する必要のある大事な要素。

必須ミネラルと呼ばれる16種類のミネラルのうち、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛の4種類の吸収を促進してくれるのが難消化性デキストリンです。

なかでも鉄分は不足しがちなミネラルにもあたります。不足すると貧血や食欲不振などにもつながるのですが、難消化性デキストリンはそんな血液中の鉄分を上昇させたことも確認されています。

難消化性デキストリンは摂るべき?

さいごに難消化性デキストリンに関して、本記事の内容をまとめると以下になります。

1.難消化性デキストリンはひと言でいうと食物繊維
2.どうやら安全らしい
3.原材料のトウモロコシはアメリカ産で遺伝子組み替えの可能性あり
4.健康作用としては5つの効果が期待できる

健康作用としては、とくに「糖の吸収スピードを遅らせ」と「脂肪の吸収スピードを遅らせる」という二つが大きく注目されています。

ざっくりまとめると、血糖値の上昇を抑えてメタボな身体を予防しようという感じでしょうか。

なるほど!

個人的には、「毎日の食事でビールが止められない。唐揚げ食べるのも止められない。すでにメタボです」という方なら、休肝日のつもりで食事のビールを難消化性デキストリン配合のノンアルに代えてみる、といった飲み方でいいのかなと思っています。

間違っても「難消化性デキストリン様!なんとかしてください。毎日飲むので助けてください!」といった調子ですがりつくのは、あまり良くはないのかなと。

難消化性デキストリンは不足しがちな食物繊維を補う目的で作られています。

ですが、病気の治療や予防を目的とはしていませんから。

なので「青汁を毎日飲んで健康万歳!」といった飲み方で難消化性デキストリン配合と向き合うのは、違うのかなとは感じています。

飲みすぎるとお腹の調子も崩す可能性もありますし、健康に重要なのは日々の食事のバランスと運動や筋トレにあるとも思います。

少しでも参考になれば幸いです。ではまた。

***
主に参考にさせて頂いたURL
https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/fiber/about/type/dextrin/
https://www.otsuka-plus1.com/shop/pages/kenja_dextrin.aspx
https://taberugo.net/1149#4

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