お酒を飲まずに生きていく!ソバーキュリアスのメリットとは?
お酒が飲めないわけじゃない、お酒をあえて飲まないだけ。
病気でもなければ体質的に問題があって飲酒できないわけでもなし。むしろお酒はいたって飲めるし好きなくらい。
けれど、あえてお酒を飲まない選択をしている。それもイヤイヤ禁酒しているわけじゃなくて、あくまでポジティブに禁酒している。
「心身の健康と日々の有用性を考えて、お酒を飲まない生活を送っている、あえてね」
といったライフスタイルは「ソバーキュリアス」と呼ばれていて、アメリカのZ世代やミレニアル世代を中心にちょっとしたトレンドになっています。
「あえて飲まない、その生き方こそカッコイイ」といった感じで。
ソバーキュリアスは、「酔っていない,しらふの」という英単語 sober(ソーバー)と、「好奇心が強い」という英単語 curious(キュリアス)を掛け合わせたもので、英国出身の記者ルビー・ウォリントンが考案。
アルコール依存症が社会問題視されているアメリカで脚光を浴びて、そのライフスタイルは世界中に拡大中です。
自分の心と身体に気を配ったソバーキュリアスで「アルコールとの付き合い方を見直そう」「あえてお酒を飲まない選択もありだよ」という風潮が高まっているわけです。
最近は「とりあえず生!」を強要するのはアルコールハラスメントこと「アルハラですよ!」、なんて声もあったりして、「とりあえずビール」の時代に陰りが差している今日この頃。
むしろ、飲み会でムリしてお酒を飲む時代の終わりすら見えそうな今日この頃。
最近の若者はお酒も飲まないんだよねぇ。なんて嘆いている人も久しからずやです。
そんな時代だからこそ、「いっそお酒やめよう!」と意気込んでいる人も多いはず!
そこで気になってくるのが、お酒をポジティブに辞める「ソバーキュリアス」です。
ソバーキュリアスを実践すると生活はどう変わるのか?
生活が劇的に良くなる?体調はどう?生産性はあがる?
お酒を完全に絶ってソバーキュリアスすることにどんなメリットがあるのか?
ソバーキュリアスの気になるあれこれについて、実際にソバーキュリアス生活をして感じたメリットについてご紹介したいと思います。
1.健康!ようこそ二日酔いのない世界へ!
飲酒経験者なら誰もがきっと通るであろう二日酔い。
天国のように楽しい一夜から一転して、翌朝目が覚めたら猛烈な頭痛と吐気が襲い掛かってくるあの悲劇。
すぐさまトイレに直行して便器を抱えながらゲロゲロ。そのまま1日をぐったりして過ごしたことが、きっと酒豪と呼ばれたアナタにはあるはずです。
大切な仕事の飲み会でムリしてお酒を飲んだり、ついつい一人で深酒してしまったり。友達と飲むのが楽しくなって気がつけば自分の限界を超えていたり。
「今日こそは絶対に二日酔いにならないよう注意する!」「ヘパリーゼも飲んだし、酒豪伝説も飲んだし、ウコンも飲んだし大丈夫!」と意気込んでいても、なぜだか襲い掛かってくるのが二日酔い。
なりたくてなる人はいないのですが、なってしまうのが二日酔いという地獄です。
ソバーキュリアスには、もちろん二日酔いの苦しみはありません!
あたりまえですよね、だってお酒をいっさい飲まない生活をするんだから。飲み会に参加してもノンアルコール飲料しか飲まないのだから。
酔った気分を味わうことはあっても、そのまま酔いつぶれることはないです。
これがソバーキュリアスの最高のメリットといっても過言ではなし!
だって二日酔いって、二日で終わればいいんですけれど、酷い二日酔いにやられると三日、四日、五日・・・とお酒のダルさが抜けないこともありますし。
飲み過ぎから回復するまでの期間はもちろん体調は悪いです。仕事やら日々の活動の効率だって悪くなります。なんかやる気のでない毎日を送ってしまったりです。
そんな毎日ともおさらばできるのがソバーキュリアス!
お酒をノンアルに変更するだけで、日々のだるさともバイバイです。朝からやる気に満ちた生活が待っています。
2.お酒に囚われた日々がおわる!
「この仕事が終わったらビール。絶対にビール。なんとしてもお酒」
「うそだろ、冷蔵庫にビールがない・・・」
「酒が切れている。寝れないじゃないか。仕方ないコンビニだ!」
といった感じで、ついついお酒のことが頭の片隅をよぎってしまう・・・という人いますよね。
お酒が好きな人なら、きっとどれか一つくらい経験があるのではないでしょうか?かくいう私はすべてに経験あり。
これってよーく考えてみると、毎日がお酒に左右されているような気がしません?
お酒を毎日飲む身からすればですよ、1日たりとも欠かせなくなるのです。あのお酒に浸る楽しみを今日は味わえないなんて・・・と。
お酒がない。ただそれだけなのに、「どーしてお酒がないんだよぉ」と嘆きたくなるわけです。不思議なことにどうしてもお酒が気になるのです。
もはやお酒に囚われてしまっているわけですよね。
まったく囚われている気はないんですけどね、自覚としては。
でもお酒を全く飲まない人からすれば、「1日くらい飲まなくてもいいでしょ。どうして1日もガマンできないのよ」というセリフが出てくるわけで、どうしてもムリなのが酒豪の性です。
「明日があるからなあ・・・」と翌日の自分を心配して飲み会に参加するのもまた酒豪。翌日が休みなら本気で飲めるのになあ・・・といった感じで。
これって、やっぱりお酒に左右されているわけですよね日々が・・・。
ソバーキュリアスな生活を過ごせば、もちろんアルコールのこと考える時間はなくなります!
とはいえ「ああ、お酒が恋しいなあ・・・」と物思いにふけることも稀にあるのですが・・・。
ただ最近はノンアルコール飲料のクオリティもかなり上がってきています。アサヒドライゼロはビールそっくりの味わいにまで到達しているわけで、わりとノンアルだけでお酒飲みたい欲はなくなったり。
ノンアル生活を続けていけば、気が付いた頃には「お酒を飲まなくてもいっかな」の境地に至り、やがてお酒のことが全く気にならない悟りへと至ります。
誰だって最初はお酒の存在を知らずに生活していたわけですからね。
20歳になるまではお酒とは無縁の生活を送っていたわけで、「お酒が……お酒が欲しいです」なんてセリフとも無縁で、お酒のない生活がすべてだったはずです。ただそこに戻るだけです。
3.人生にタイパを!毎日が有意義になる!
平日ならできそう。お酒を全く飲まないのも平日なら大丈夫かも。
しかし我が週末はお酒がないと始まらない!金曜日の夜はお酒から幕をあけるのだ!
という人は多いかなと思います。
休日のお酒を失った日にやぁ・・・もうなにをすればいいのやら。なんて途方に暮れてしまう人も中にはいるかもしれません。
ここで改めて思い出してください。
ソバーキュリアスがポジティブな禁酒であるということ。
「酔っていない」sober(ソーバー)と、「好奇心が強い」curious(キュリアス)から作られた造語だということを。
そう、ソバーキュリアスは「自分の好奇心を満たすために禁酒する」ということに本質があります。
お酒を飲みながらぐうたら過ごす週末と、お酒を飲まずにジムで汗をながす週末、あるいはお酒を飲まずに読書をする週末。
どれが有意義な週末か?答えは一目瞭然ですよね。
お酒を飲まない代わりに新しいことはじめてみたり、今までやりたくてもできずにいたことを初めてみればいいわけです。
つまりソバーキュリアスは新しいチャレンジのきっかけを与えてくれるわけです。
お酒を飲んで酔っ払っていた時間がなくなるんだから、きっと新しいことにチャレンジもできるはず。
もっと言えばソバーキュリアスは、タイパことタイムパフォーマンスが断然イイ!
ここがZ世代から支持をうけている理由の一つだったりもします。
お酒に振り回される人生なんて生産性がなさすぎる。なにより二日酔いなんて時間がもったいなさすぎる!やりたいことがいっぱいあって、見たい動画もたくさんあるとなれば、酔っ払っているのはナンセンス。なにより酔っ払っている自分がイケているとは到底思えない。良いことなしのリスクばかりじゃないか!
といった具合に支持されています。
ソバーキュリアス的にポジティブにいえば、お酒がない方がむしろ毎日が充実するというわけです。
4.やっぱり健康にいい!痩せる!
言われなくても分かっているよ!という声があがりそうですが、こと健康面を考えるならお酒はない方がいいです。
特に目に見えて効果がでるのは痩せるということ!
日々のお酒なかでもビールを辞めると、やっぱり劇的に痩せますね。
ソバーキュリアスをすることで、ビールから摂取するカロリーを失うことはもちろん、合わせて食べていたおつまみやら油物やらも減りますから。そりゃあ痩せます。
甘いお酒もキッパリ辞めるわけで、摂取する糖質なんかも減っていきます。
くわえてポジティブに禁酒しているわけなので、健康を考えて運動なんかもはじめたりするんですよね。それこそ走り込みだったり筋トレをはじめてみたり。そりゃあ痩せますよ。
かく言う私は劇的に痩せました。むしろ劇的に痩せすぎて困ったくらい。
ついでに言えば肌荒れも消えて、むくみなんかも消えたりして美容面でも効果を体感!
晩酌もなくなって毎日の睡眠だってぐっすりです。
夜寝る前の飲酒は眠りを浅くするともいわれていますが、あれは本当だったんだなって身を持って味わったわけです。だって朝の目覚めがとてもスッキリだから。
あと健康とは少し違うかもしれないですが、飲んでいるときの頭痛がなくなるのが嬉しいポイントですね。
お酒飲むと少し頭痛がする方はきっと分かってくれるはず。あの頭痛がいかに煩わしいかを。とくに酔わないくせに頭痛だけ襲ってくる時がやっかいなんですよねお酒って。
お酒をノンアルに変更するだけで、頭痛ともサヨナラです。
5.お金がたまり、有意義なお金の使い方へ
これも当たり前といえば当たり前ですよね。
日々のお酒だったり飲み会だったり、お酒に使うお金ってきっちり計算してみるとなかなかの金額になっっています。
一次会、二次会、三次会とふくらむ会計。
華やかな夜のお店に行けば飛んでいく札束。
お酒を飲みすぎて終電を逃せばタクシー代。
それこそ年間で計算すると・・・いろんなものが買えそうな金額になる人もいますよね。
ソバーキュリアスともなれば、お酒にお金を使うことはなくなるわけで、それに合わせてお酒に関連した浪費がなくなります。
お酒はアルコールの勢いで次々飲めてしまいますが、ノンアルってそう何杯も飲めないんですよね。ジュースをあびるようにがぶ飲みしづらいのと同じで。
だから自然と飲み物代は下がっていきます。
もちろん終電を逃すこともないでしょう。
むしろ飲み会に参加することだって減っていきます。お酒が飲めなくなると、なんとなくで飲み会に参加することが減るんですよね。
誘われることも減ったり・・・というのもありますが、本当に意味のある飲み会だけに参加するようになるのだから、これは良いことでもあるはず。
お酒に費やしていたお金がうき、本当に自分が使いたかったものに投資できるようになるわけです。
さいごに
ここまで読んだ方は、もしかするとこう思ったかもしれません。
ソバーキュリアスのメリットって言うけど、これって禁酒のメリットじゃないの?なにが違うの?
禁酒とソバーキュリアスは、お酒を飲まないという点ではまったく同じです。
ソバーキュリアスは禁酒という大きな枠組みに入ることはたしか。
でも、ソバーキュリアスは禁酒にはあらず!
禁酒の一歩先の世界に行くのがソバーキュリアスです。だってソバーキュリアスはあくまでポジティブに禁酒するライフスタイルだから。
つまり、メリットのために進んでお酒を飲まないことを選んでいるわけです。自分の健康と日々の有用性のために、あえてお酒は飲まないのです。
なるほど、ソバーキュリアスにメリットみたり!
そう感じた方はぜひ一度ソバーキュリアスを実践してみてください。
ソバーキュリアスのはじめ方はいたって簡単。
まずはお酒を飲まないこと。そして自分の明るい将来を想いポジティブに断酒を続けること。それだけです。
ではまた。
参考文献:「飲まない生き方 ソバーキュリアス Sober Curious」ルビー・ウォリントン著