お酒とノンアルどっちが健康?実は健康にいいノンアルコール飲料
仕事終わりのビールが格別に大好きで、
休日に友達と飲むビールが最高のひと時。という根っからのお酒好きでも、年齢と共に気になりはじめるのが、そう健康。
お風呂の鏡に写っているのはたるんだお腹まわりで、サラリーマンなら追い討ちをかけるように年に一度は『健康診断の結果』という現実が押し寄せることもしばしば。
そんな中「健康を考えて酒は控えるか・・・」と手を伸ばす先にあるのが、そうノンアル飲料です。
いまやコンビニの棚にだって、当たり前のように並ぶノンアル。なかには健康志向のノンアルがあることに気づいている人も多いはず。
ということで、「健康アピールしてるけど、ノンアルが健康に良いってホント?」について迫ってみました。
アルコールを摂取しないから、肝臓に負担がかからない
カロリーゼロ。糖質ゼロ。そして、アルコール0.00%!
これぞもはやノンアル飲料の代名詞!ノンアル飲料のラベルに大きく並んだゼロ三つ。健康を気にする者にグッとくる決めゼリフがこれです。
なかでも注目なのが、やっぱりアルコール0.00%です。
ビールメーカーが「ノンアルを飲んだ後に運転しも大丈夫」とウェブサイト上に念押しするくらい、質問が寄せられることも多かっただろうこの項目。「本当にアルコールゼロなのかい?」と。言わずもがな、アルコールがない。だからノンアルです。
そして、お酒と健康を考えるうえで、避けては通れないのが肝臓の存在です。
そもそもお酒を飲むと、なぜ肝臓がやられるのか?
これは、お酒を飲むことで肝臓が活発に働くからです。肝臓では飲んだアルコールをアセトアルデヒドに分解し、さらに酢酸へと変させています。最終的にアルコールは水と炭酸ガスに分解されるのですが、この体内でのアルコール分解サイクルにおいて、大きな役割を担っているのが肝臓なんです。そう、肝臓とは体内におけるアルコール分解工場です。
つまり、お酒を飲むほどに負担が掛かるのが肝臓というわけで、人が働きすぎると根をあげるように、肝臓だって働きすぎると苦しくなってきます。肝臓というアルコール分解工場だって、たまにはお休みが欲しいわけです。そうそれが休肝日。
お酒を飲み過ぎると肝臓に負担が掛かる。その一方でノンアルはどうなのか?
ノンアルにはアルコールがありません。なんたってノン・アルコールです。なので、アルコールを肝臓で分解する必要もなく、ノンアルたちは分解されずにそのまま身体から出ていきます。
なので、肝臓への負担を考えるなら、ノンアルのほうが優しくはあります。
カロリーゼロで太りづらい
ノンアルの魅力といえば、カロリーゼロ!ここを重要視する人も多いかなと思います。
たるんだ身体に喝を入れたり、脱お酒を宣言して筋トレやダイエットに励んでみたり。そんな時に「いやほーい」と飛び付きたくなるのが、『カロリーゼロ』の一文字ですよね。
アルコールは、1gあたり7.1キロカロリー。350mlのビール缶には、約14gのアルコールが含まれているので、アルコールだけで99.4キロカロリーです。これは、お茶碗に軽く約半分くらいの白米ほどのカロリーに相当してます。
「なんだ、大したことないカロリーじゃん」
と思う人もいるかもですが、居酒屋で飲むビールジョッキの数をよーく思い出してみてください。1杯で終わっているでしょうか?
さらに、ビールと合わせておつまみを取っていれば、合わせ技でさらにカロリーは加算されていきます。そもそも、お酒と一緒に食べるツマミにこそ大量のカロリーが潜んでいますから。
分かりますよ、閉店セールで半額になったお惣菜の鳥の唐揚げ、そしてイカの唐揚げ、奴らと一緒に飲むビールの味ときたら・・・もう悪魔的ですから。スゴク分かります。ですが、これをやったら終わりです。その道の先に待っているのはデブった自分です。ビールッ腹になれば、それこそチラつく肥満の二文字。不健康と呼ぶにふさわしい状態です。
カロリーゼロのノンアルか。はたまたお酒か。
お酒を日頃から浴びるように飲んでいる人なら、どちらが健康なのかは一目瞭然のはず。それこそ、たった1日ノンアルに変えてみるだけで、もしかしたら人によっては身体に大きな変化が見られるかもしれません。
ちなみに、節度ある適度な飲酒量は、1日平均でアルコール約20gほどという見解があります。飲むならビールは1日1缶がオススメです。
脂肪を減らすノンアル
ノンアルといえばジュースでもなく、お酒でもない、第三の選択肢。
「まるでお酒を飲んだような気分を味わえて、それでいて酔わない飲み物」というのがノンアル飲料の大きな魅力なのですが、このノンアル界隈の常識を打ち破るノンアルというものが存在します。
それが健康に気を配ったノンアルです。
このノンアル、まさに第三の選択肢を地で行く飲み物になっていて、お酒に限りなく似た味わいを追求することよりも、いっそ思いっきって健康面に振り切っています。
例えば、キリンの『カラダFREE』は、お腹まわりの脂肪を減らすノンアルコールビールと銘打ち、健康アピールばっちりのノンアルです。
「肥満の方どうぞ飲んでください」と、キリンが10年以上かけて開発した「熟成ホップエキス」が使われており、このノンアルビールには体脂肪を低減させる効果が兼ね備えられています。
「お腹まわりの脂肪。気になりますよね?ノンアル飲んで落としません?」という夢のように甘いささやき。これって、ダイエットを経験した人なら、きっと共感できるはず。お腹のまわりの贅肉って、「マジでなんで落ちないの!?」というくらい絶妙にそぎ落としづらんですよね。腹筋をバキバキに割っても、お腹まわりになぜか肉が残る謎の現象。そんな悩めるアナタにこそ捧げる一杯になっています。
ちなみに、健康に振り切っているせいなのか、味はビールを期待して飲むと、少しびっくりするかもしれません。
それこそ、ビールの激似具合でいえば、ノンアル界最強のアサヒの『ドライゼロ』が圧勝しています。
でもいいんです。なんたって、第三の選択肢です。健康を望む人に捧げ、食事のお供にどうぞ手にとってくださいなのです。
お腹まわりの取れない脂肪が相手なら、ノンアルビールを手に取らざるを得ない、という健康特化型のノンアルも目的がハッキリしていて良いものです。
ちなみに、個人的にキリンの『カラダFREE』は、子供ビールみたいな味わいだなぁと思って飲んでいます。
ノンアルは健康へのきっかけ
アルコールゼロで肝臓への負担は心配なし。カロリーゼロで、ダイエットのお供にだって最適。落とし辛いお腹まわりの脂肪ともノンアル片手にさようなら。
という魅力はあるのですが、もちろん「ノンアルを飲む=健康が手に入るぜ」というわけではないです。
「ノンアルを飲んで健康になる!」と意気込む人がいる一方で、もちろん「いやいや、お酒を飲んでるけど健康ですから」という人もいます。
なので、ノンアルはあくまで健康へのきっかけ。
今まで意識していなかった健康面をノンアルから見つめなおしていく。飲み過ぎているお酒を見直して、たるんだお腹を見つめて、健康とちゃんと向き合っていくことが大事です。
そして、健康に大事なストレス無き日々の生活と十分な運動と睡眠、そして食生活を手に入れることができれば、薔薇色の健康ライフが待っているはずです。
ではまた。