飲み過ぎを防ぐゼブラ飲みとは?飲酒の新習慣ゼブラ・ストライピングについてご紹介!
お酒といえばやっぱり飲み会。金曜日からの週末にかけての飲み会にはじまり、お花見や夏祭り、年末年始の忘年会から年明けの新年会など、ついつい飲み過ぎる場面は数知れず。
いつも「今日こそは飲み過ぎない!絶対に控えめに飲む!」そう意気込むけれど、気づいた時には「飲みすぎた・・・やってしまった」と感じたことはありませんか?
そんなお酒の飲み過ぎですが、実はノンアルで回避する方法があることをご存知でしょうか?
それが「ゼブラ・ストライピング(Zebra Striping)」通称ゼブラ飲みです。
ゼブラ・ストライピングは、禁酒でもなく、あえてお酒を飲まないソバーキュリアスとも違い、ノンアルが登場したからこそ生まれた新しい飲酒スタイル。
すでに飲み過ぎを解決する方法として、イギリスやアメリカを中心に大きなブームにもなっています。
お酒とノンアルを交互に楽しむことから、ゼブラ飲みとも呼ばれるゼブラ・ストライピングについて、その内容を詳しくご紹介していきます。
ではさっそく、ゼブラ・ストライピングについてみていきましょう!
まったく新しい飲酒の習慣「ゼブラ・ストライピング」とは?
結論から言ってしまうとゼブラ・ストライピングとは、アルコール飲料とノンアルコール飲料を交互に飲むことです。
お酒をただガブ飲みすることは避けて、ちょこちょことノンアルコールを挟みながら飲むことで、飲酒量を意識的にコントロールするというのが「ゼブラ飲み」こと、ゼブラ・ストライピングです。
具体的には、ビールを1杯飲んだ次は、ノンアルコールだったり水だっりを飲む。という「お酒→ノンアルコール」という順番に飲むスタイル。
そもそも「ゼブラ・ストライピング」という名前の由来は、お酒とノンアルを交互に繰り返す飲み方が、シマウマのゼブラ縞模様に似ていることからきています。
つまり「お酒、ノンアル、お酒、ノンアル、お酒、ノンアル」という飲み方が、まるでシマウマ模様のような飲み方で、実にゼブラであるというわけです。
さて、ここで鋭い人はお気付きかと思います。
「お酒とノンアルを交互に飲むなんて、昔からよく聞く話じゃない?」と。
お酒と一緒に水を飲んでおけば酔わない、そんな話をどこかで耳にしたことがある人もきっと多いかなと思います。
そもそもウィスキーなどのお酒は、「チェイサーを挟むのが大人の飲み方」なんて言葉もあるくらいです。
とはいえ、「いやいや、お酒と一緒に水を飲むなんて。そんな負け犬みたいなカッコ悪い飲み方できないって。仕事の飲み会ともなれば空気的にムリだし」なんて思う方もいるかなと思います。
しかし、「空気に合わせてお酒を飲む」という考え方は、もう古い時代に変わってきています。
健康に気を配っている人たちやZ世代から見れば、むしろ空気に流されてお酒だけ飲み続けている方が、自己管理ができいなくてカッコ悪いという意識に変わってきています。
そこで昔ながらの知恵でもあったお酒と水を交互に飲むスタイルが、今の時代にぴったりな形でアップデートされたのが、今話題の「ゼブラ・ストライピング(ゼブラ飲み)」なんです。
つまり「お酒と水」から「お酒とノンアル」という新しい習慣へ、オシャレに生まれ変わったというわけなんです。
すでにイギリスでは、お酒を飲む人の約4人に1人がゼブラ・ストライピングを取り入れていて、Z世代に限ってみればなんと約80%もの人がゼブラ・ストライピングを取り入れているそう。
つまりイギリスの若い世代のほとんどが「お酒の合間にノンアルを挟む」という飲み方を、自然な習慣として取り入れているというわけなんです。
アメリカのGoogleトレンドでは、「ゼブラ・ストライピング」の検索数が約975%と急増しているなど、世界では「お酒と上手に付き合う時代」が注目を集めていることもポイントです。
そう、お酒といえばゼブラ飲み。そんな時代がすでに始まってきているわけです。
ゼブラ・ストライピングのメリット
実はゼブラ・ストライピングは、単純な「飲み過ぎ防止」だけではなくて、他にも健康にとって良いメリットがたくさんあることが大きなポイントになっています。
例えばゼブラ・ストライピングをすると、お酒を飲みすぎないので次の日のダルさがなくなったり、二日酔いからくる頭痛が減ったり、気分が安定したり肌の調子がよくなったりと、体にも心にもいいことが盛りだくさん!
さらに、ノンアルを挟むことで、お酒によって消耗しがちなビタミンや水分、エネルギーをうまくキープできるので、イライラしにくくなったり、落ち込みにくくなったりする効果もあります。
つまりゼブラ飲みは、「ただお酒を減らす」だけじゃなくて、毎日をもっと快適にして、清々しい気分で過ごすためのちょっとした工夫にもなっているんです。
さらにお酒をセーブすることで血糖値が安定するから、朝から夜まで元気をキープできることもポイント!
お酒を飲むと、「なんだか甘いものが食べたくなる」「急に眠くなったりする」ことってありませんか?
そもそもアルコールは肝臓の働きを抑えるので、低血糖になりやすいんです。そのせいで活力が落ちたり、甘いものが無性に欲しくなったりします。
ゼブラ・ストライピングを取り入れてると、ノンアルでひと休みできるから体のバランスが整えられ、血糖値の急なアップダウンを防ぐこともできます。なので夜までずっと元気でいられたり、飲み会の後もどっと疲れにくくなるわけです。
もちろん肝臓にも優しいことは、言わずもがなです。
お酒を続けて飲みすぎると、気づかないうちに肝臓が大きなダメージを受けていることがあります。ノンアルを間に挟めば飲酒量を抑えることができるので、肝臓にとってもゼブラ飲みは優しい飲み方となっています。
また、飲みすぎ防止としても、水分補給としてもゼブラ飲みは効果が絶大です。
例えば、飲み会が楽しくて「まだそんなに時間経ってないのに、もう3杯目!?」なんて飲むペースが早くて驚くことってありますよね。
お酒とお酒の間にノンアルをたった1杯はさめば、ちょっと立ち止まってひと呼吸おくリズムが生まれます。なので飲みすぎを自然に防ぐことができるというワケです。
続けて2杯目、3杯目と進みたくなったり、「お酒の流れを止められない!止めなくない!」という気持ちもわかりますけどね。でも休憩にいざノンアルをはさんでみると、意外にもお酒と同じようにノンアルを美味しく味わうことができます。
あわせてゼブラ・ストライピングには、水分を補給しやすくなるという大きなメリットもあり!
アルコールにはトイレが近くなるに「利尿作用」があるので、知らないうちに体がカラカラの脱水状態になってしまうことがあります。
でもノンアルを挟んで水分をこまめに摂ることで、体内の水分バランスが整って、翌朝のだるさや頭痛も軽減されやすくなります。
つまり、ゼブラ飲みは「飲みすぎないようにするブレーキ」で、「翌朝もすっきり目覚めるための給水ポイント」でもあるんですよね。しかも飲酒量を自然にセーブできているから、体に負担もなくグッスリ眠れて、翌朝に疲れが残っていないことも嬉しいポイントです。
翌朝目覚めて飲み過ぎに後悔するのは、飲み会あるあるですが、次の日がすこぶる元気だと最高に得した気分になります。
ゼブラ・ストライピングが注目されている理由
ゼブラ・ストライピングが話題になっているのは、ただ「飲み方が変わっただけ」ではない、という部分にあります。
実はライフスタイルや価値観の変化が関わっていて、「お酒との付き合い方」を見直す時代だからこそ「ゼブラ飲み」こと「ゼブラ・ストライピング」が注目されています。
とくにZ世代やミレニアル世代のあいだでは、「お酒=たくさん飲んで酔うもの」じゃなくて、「どんなふうに飲むか?」を自分で考えて選ぶようになってきています。
ソバーキュリアスのように「あえて飲まない」とも違って、ゼブラ・ストライピングは「飲まないわけじゃないけど、飲みすぎないこと」です。
自分の体調や気分を大切にしながら、無理なく心地よく飲むことを大事にしているというわけです。
それに健康と節約を気をつけていることも、ゼブラ飲みが注目されている大きな理由のひとつ。
とくに若い世代は、
「お酒を飲んで具合が悪くなりたくない」
「肌が荒れる気がする」
「カロリーも気になる」
「外飲みはお金がかかる」
といった悩みから、「お酒を飲んではしゃぐほうがパフォーマンスが悪い」と考える人も多くなってきています。
それにノンアル市場がぐっと広がったこともあって、「あえて飲まない」という選択がしやすくなっいることもあります。「アルコールハラスメント」が問題にもなることも多いので、無理にお酒を進められない時代ということもあります。
「まったく飲まないと場の空気が気になる…」という場合でも、ゼブラ・ストライピングなら「ちょっと飲んで、ちょっと休む」というスタイルがとれるので、まったく飲んでいないわけでもないです。
自分のペースを守りながら、周りともちゃんと楽しむことができます。
ゼブラ飲みは「酔うために飲む」から「楽しむために飲む」そんなスタイルの変化としても注目されているわけです。
ゼブラ・ストライピングのやり方
ゼブラ・ストライピングのいいところは、なんといっても誰でもすぐに始められるくらいカンタンなことです。
ゼブラ飲みのいちばん基本的なスタイルは、お酒を1杯飲んだら、次の1杯はノンアルにするという「1対1」のペース配分です。
お酒の次に飲むのはノンアルビールである必要はなくて、例えば酎ハイのあとに炭酸入りのジュースを挟むだけでもOK。見た目もおしゃれで気分が上がるノンアルのカクテル「モクテル」もおすすめですね。
もしお気に入りのノンアルが1本あれば、ゼブラ飲みはグッとやりやすくなり、自然と飲みすぎを防げて満足感もキープしやすいです。
最初にマイルールを決めておく、ということもゼブラ飲みのやり方の1つです。
「今日は3杯まで」「交互に飲む」と、あらかじめ決めておくことで、ついつい飲みすぎちゃうことを防げます。
あるいは最初の一杯をノンアルに変更することも、立派なゼブラ・ストライピングです。
むしろ最初の1杯のノンアルで気分が満足すれば、その日はまったく飲まないということもあり。
なかには飲み会で「ノンアル頼んだら浮くよね・・・」と、ノンアルを頼むことに抵抗がある人もいると思うのですが、もちろん心配する必要はなしです。
むしろ、ノンアルを選ぶ人のほうがスマートでかっこいい時代になってきていますから。
とくにZ世代はノンアル派もどんどん増えていることもポイントです。
「この人はノンアルと交互に飲む人なんだな」といった印象がつくだけなので、自分のペースで飲むことに自信を持って大丈夫です!
ゼブラ・ストライピングは禁酒とは違うことがポイント!
ゼブラ・ストライピングのポイントは、禁酒と違ってお酒を「やめる」じゃなくて調整して「バランスよく飲む」ということです。
あくまで飲みすぎないように、ほどよく楽しむことがゼブラ飲みの目的。
だからこそ、無理なく続けられる飲酒のスタイルとして注目されています。
そしてゼブラ・ストライピングの大きなポイントは、禁酒からの飲酒というリバウンドの心配が少ないことです。
完全に禁酒すると、どうしても「気を抜いた瞬間に反動で飲みすぎてしまう…」なんてこともあります。
ゼブラ飲みは禁酒するわけではないので、日常にゆるやかに組み込めて気負わずマイペースに習慣化できることがポイントです。
そう、ゼブラ・ストライピングは完璧じゃなくてもいいんです。
最初は2杯お酒を飲んで、次の1杯がノンアルというゼブラ飲みでもいいんです。
ちょっとだけでも、ちゃんと意識してノンアルを織り交ぜて飲む。
それが禁酒とは違って、柔軟な飲み方ができるゼブラ・ストライピングの魅力です。
はじめてみよう!ゼブラ・ストライピング
お酒をまったくやめる必要はないけれど、「飲みすぎた翌日がつらい」「健康や仕事に影響が出るのは避けたい」という思いを抱えている方にこそ、「ゼブラ・ストライピング」はぴったりの飲み方です。
「アルコールとノンアルコール飲料を交互に楽しむだけ」そんな驚くほどシンプルな方法なのですが、二日酔いにもなりづらく、肝臓をはじめ健康にも優しくて、なにより楽しくお酒を飲むことができちゃいます。
自分のペースで調整しながら、お酒の楽しさも健康も両立できるのが、ゼブラ・ストライピングの良いところであり魅力です。
まずは1杯ごとにノンアルを挟むところから、あるいは晩酌で飲む1缶目をノンアルに変えるなどから、ぜひ気軽に試してみてもらえたらと思います。
ではでは、また。