禁酒にピッタリ？ノンアルは脱アルコールに向いているのか？
禁酒。
それはお酒を飲みまくる酒豪ならば、誰もが一度は考えるであろう二文字。
もうお酒にこりた。肝臓がそろそろ心配。ビールッ腹がみるも無残な状態。などなど。いろんな事情から、突如やってくるのがお酒を手放すタイミング。
なかには、妊娠・出産を控えている、妻の妊娠に合わせて一緒に禁酒するなど、ライフスタイルの変化で訪れるのも禁酒です。
あんなに大好きだったお酒にセイグッバイ。お酒と別れるのは辛いけど、「健康、出産、体調管理にダイエット」、どれを取っても今後の生活を考えれば、もう悩むことなく「禁酒」一択なこの状況。
とはいえ、飲みたいのがお酒だったりしますよね。
そんな時、せめて気分だけでもと手が伸びるのが、そうノンアル飲料です。
今やコンビニでもずらりと並ぶノンアルなのですが、はたして禁酒するとなれば、お酒の代わりにノンアルはピッタリなのか？
できそうで、できない禁酒。
肝臓をいたわって、週に一度は休肝日ならぬ「禁酒デー」を作りたい！あるいは、健康管理やダイエットの関係でお酒を控えたい。いっそ、完全に禁酒して、脱アルコール生活をめざしたい、などなど。
その事情は人によって違うけれど、禁酒といえば、成すべきことはみな同じ。
そう、「お酒を飲まない」ただそれだけ。
けれど、酒飲みにとって、極めて難しいのが、「お酒を飲まないこと」ですよね。
「お酒を一滴も飲まない」それはもう自分との我慢比べ。あるいは、内に秘めたるお酒を飲みたい欲との聖戦です。そして、コイツがかなりの強敵。
気が付けば「明日から頑張るんだ。これが最後の一杯」とお酒を飲んでしまい、寝て、新しい朝が来て、そして「また明日からがんばるもん」の繰り返し。肝心の明日はいつ来るのか、という無限ループです。
「オレはお酒は飲んでも週に1回くらい」あるいは、「たまに飲み会で飲むくらいかな」など、普段からお酒を飲まない人にとっては、禁酒はスゴク簡単なことでしょうとも。
けれど、毎日お酒を飲むのが習慣で、飲まないとなんか居心地が悪い、という人ともなれば、難易度ハードになるのが禁酒です。
かくいう私も、毎夜に飲むビールが1日の楽しみで、「この一杯のために苦行している」と心の底から思っていました。
「ビールを止める日など来るはずがない。このジョッキを満たす黄色い液体こそ我が血なのだ」
「自分からビールを取ったら何が残る？いいや何も残らない。むしろ私はビール、ビールは私」
という、自他共に認めるビール人間だった私にとって、難しいの極みだったのが脱ビールであり、禁酒でした。
うちなる私は言います「禁酒してなんのメリットがあるの？飲んじゃえよ。最高の気分になるぜ」と。
にも関わらず、ビールをノンアルビールに持ち替えて、みごとに禁酒に成功したのもまた私だったり。いまやお酒は飲みたいとも思わぬ身体へと変貌しました。
では、いったいどうしてそんなことになったのか？
禁酒できないのは、悪い飲み癖が付いているから
禁酒。禁煙。その他いろんな悪癖に共通して言えることなのですが、全ては習慣からできています。
・お風呂上がりにビールを飲まないとなんだか落ち着かない。
・寝る前に晩酌しないと熟睡できない。
・仕事終わりはお酒のまないとつらい。
・最初の乾杯の一杯は全員ビールでないと気が済まない。
などなど。
これらはどれも、お酒を飲む自分なりのこだわりみたいなものですよね。
他人からみれば、お風呂上がりにビールは必須でもなければ、お酒は飲むけれど晩酌はしない人もいます。
最初の乾杯はビール以外でも構わない人もたくさん増えていて、なんなら乾杯にビールを強要すれば、いまやアルハラでお縄です。
考えてもみれば、お酒が飲みたくなるタイミングは、人によってバラバラでもありますよね。
なので、「禁酒できずに、つい飲んでしまう」それはつまり、お酒を飲む人の飲み癖ならぬ、お酒を飲む習慣から作られているとも言えるわけです。
「習慣が人を作る」なんて言葉がある通り、まさにお酒やめられないマンたちは、お酒を飲む悪い習慣を持っている可能性があるわけです。
ということは、その悪い習慣を無くしてしまえばOKだと思いません？ そう、みごと禁酒に成功です。
とはいえ、難しいのが身に染みている習慣を止めることです。
晩酌が明日からなくなるんですよ。いきなり、明日から始められます？
では、どうすればいいのか？
実は、これがスゴく簡単なことで解決するんです。
かくいう私は、一日の最後に飲むビール、あの至福の瞬間が辞められない者の一人でした。
しかし、ノンアル界最強の「アサヒドライゼロ」に持ち替え、至福の時をドライゼロで過ごすことに切り替えました。
アサヒドライゼロは、ノンアル界きってのビール激似の味わいです。いわばノンアル界のエース。ビールを飲んでいる感は十分に得ることができます。
お酒を飲んでも、酔った気がしない日くらいはあるわけで、ノンアル片手に「そう、今日は酔わない一日」なんてことを思っていました。
さらに、ノンアル生活を徹底するために、アサヒドライゼロをAmazonでポチッと箱買いです。24缶がいきなりお家にドーンです。もう逃げられません。冷蔵庫をあければ、ノンアル24缶が隙間なくびっしりですからね。
ノンアルで埋め尽くされる冷蔵庫とは、圧巻の光景です。そして、飲まないともったいないので、気がつけばノンアルを飲むことが習慣化していきました。その頃になると、ビールの味などもはや遠く記憶の彼方へと忘れています。
ここからもう一歩踏み込むなら、ノンアルからさらに炭酸水に置き換えることで、未来永劫お酒とさよならする生活が待っています。
思い出してみてください。誰にだって、お酒のない時代があったんです。
中学生や高校生の頃は、お酒を飲まなくても毎日を過ごせていたはず。そう、心があのお酒を知らなかった頃に戻るだけ。
ちなみに、禁酒で最も難しいのが、タイミングだったりします。
「今日から始めるぞ！」という初日が一番大変なのですが、私は二日酔いならぬ、飲み過ぎて四日酔いに見舞われ、復活を遂げた日から始めました。
もう二度とお酒なんて飲むかと誓い、その誓いを守るために、ノンアルを箱買いです。これでもう、飲みたくなっても冷蔵庫にはノンアルしかありません。
禁酒に向かないノンアルもあり
私はワインを飲まずにはいられない。そんなワイン体質ですが、どうすれば？
という人にとって、ちょっと難しくなるのが、ノンアルを使った禁酒です。
ワイン、日本酒、焼酎など、このあたりはお酒のなかでもかなりの曲者。
というのも、ノンアルワインやノンアル日本酒は、味のクオリティが霞むほど低いです。まだまだ発展途中にあります。
ノンアルワインを飲めば、きっと物たりないと感じます。そう、本家のお酒が恋しくなってしまう可能性があります。
妊娠、出産、とくに病気の方はお医者さんとご相談を。
お酒をノンアルに変えて、禁酒や休肝日を作る方法として、ひとつだけ大事な注意点。
それは、妊娠・出産に関わる妊婦さんと、アルコール中毒などの持病を持つ方々です。
アルコール0.00％のノンアルは、基本的には妊婦が飲んでも問題なしです。これは各社メーカーが答えている通り。
とはいえ、人工甘味料などの添加物入りのノンアルもあるわけで、この辺りが心配な方は、かかりつけの産婦人科とご相談ください。体調のこともありますから。
また、アルコール中毒の方は、基本的にはノンアルですら非推奨ともされています。飲むなら必ずお医者さんとのご相談は必須です。
ではまた。
