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ロンドンで誕生!世界で流行するモクテルはどんなノンアル?

業界
投稿日:2021/08/27

モクテル。

ロンドンで誕生!世界で流行するモクテルはどんなノンアル?

その言葉はイギリス生まれのロンドン育ち。イギリスのバーで爆誕するや、世界的にじわじわと広まり始めた言葉「モクテル」をご存知でしょうか?

イギリスといえば、世界のおしゃれが集まる国で、ファッションをはじめ流行の最先端と階級を重んじる伝統が渦巻く国。そして、世界的に見ても料理がマズイと言われるそんな国。

そんなイギリスで誕生したのが、ノンアルコールドリンクの新しい呼び名「モクテル」です。

まだちょっと聴き慣れない人も多いであろうこの言葉モクテル。

これから先の時代で、きっと一般的になるだろうモクテルについてご紹介したいと思います。

モクテルはモックとカクテルを合わせた造語

モクテル。正しくはローマ表記でMocktailです。イギリスのバーから誕生した言葉なので、もちろん英語です。

しかし、モクテルという言葉自体は、古くからあるものではありません。実は後になって作られた造語にあたります。

モクテルは二つの単語が組み合わさったもので、モックという単語と、カクテルという単語を合わせ、この世に生を受けたのが「モックカクテル」略して「モクテル」です。

カクテルという単語はもはや説明不要として、気になるのが「モック」の部分ですよね。

モックは、英語で書くとMockという単語です。その意味は「真似る、見せ掛け、模擬、模造」といったもの。単語の使い方としては、モックテスト(模擬テスト)、モックチキン(鶏肉もどき)といった使われ方をするので、優しい言葉を選ばないなら「偽物」といったところです。

「モックされたカクテル」ということで、カクテルに似せて作られた飲み物がモクテルと呼ばれています。言わば「カクテルもどき」要するにノンアルコールカクテルです。

ものすごく簡単に言うなら、ノンアルカクテルをオシャレに言おう「モクテル」というワケですね。

モクテルとジュースの違いは?

ノンアル酎ハイなら「ジュースとは違うか……」という感想を持ちやすいのですが、難しいのがノンアルカクテル、もといモクテルですよね。

ノンアルカクテルとジュースってどう違うのか?

正直なところ、ほとんどジュースと大差ないのがモクテルだったりします。味の違いだけ比較するなら、ジュースと言われても仕方のないモクテルがあることもしばしば。

例えばお家で簡単に作れるモクテルのレシピ「オレンジジンジャー」は、グラスに注いだオレンジジュースをジンジャエールで割る、という非常にシンプルなモクテル。

これはコカコーラが公式サイトで紹介しているモクテルのレシピなのですが、シンプルに思うのが「ジュースとどう違うの?それジュースでしょ」ではないでしょうか。かくいう私は思いました。

オレンジジュースのジンジャー割りって、「それジュースやないかい!」と。

たしかに味だけを、成分だけを比べてしまうと、モクテルとジュースは同じになってしまうことがあります。なんせ、ベースとなるドリンクがジュースでもありますからね。

とはいえ、やっぱりジュースとモクテルは違います。

では、モクテルとジュースは何が違うのか?

モクテルに求められること、それはオシャレで映える見た目、そしてジュースにひと手間を加えて作る、カクテルを目指した味わいです。

ここが非常に重要で、モクテルにとって繊細な箇所です。

あくまで、ノンアルコールのカクテル風ドリンク。それがモクテルなのです。

求めているのはドリンクバーでポチッとボタンひとつで出てくるジュースではないのです。

バーカウンターに座って、マスターにひと声かけて、無言でシェーカーが振られ、グラスに注がれても差し支えがない、そんなアルコールのないカクテルなんです。

ベースとなるジュースにフレッシュハーブと合わせ、まるでモヒートのような香り付けを行うもよし。シロップを加えて味や彩りに変化を持たせるもよし。こうして、ひと手間を加えます。

作ったモクテルはもちろん、カクテルグラスに注ぎます。

映えるその姿は楽しい食事シーンに花を添えるようエレガントに。それがモクテルのたしなみ。

と、ここまではお家で簡単に作れるモクテル。

もちろん、ジュースとハーブ、シロップを組み合わせて作るだけがモクテルではありません。

モクテル発祥の地ロンドンでは、なんと世界初のノンアルコールジンが誕生しています。

例えば、シードリップ(SeeDlip)というノンアルジンは、人工甘味料や香料はなし。無添加で、糖分もなければ、おまけにグルテンフリーと、健康に気を配る人にとっては嬉しいこと尽くしのノンアルです。

もう映える見た目だけでは決してなく、ジンベースのカクテルがノンアルで楽しめる時代が到来しています。

ここまでくれば、もうジュースとは言わせない。これぞ、まさにモクテルです。



世界ではもう流行!?モクテルという新しい選択

日本ではまだあまり「モクテル」という言葉すら耳にしないのですが、世界に目を向けると着々とニュースタンダードの地位を確立しつつあるのがモクテルだったりします。

ソフトドリンク、アルコール飲料、そして第三の選択肢として、モクテルです。

例えば、世界各国のミシュラン星付きレストランでは、メニューとしてモクテルをラインナップしている店舗もあるんですよね。

ミシュラン星付きレストランといえば、革新的で創作性にあふれ、唯一無二の食体験を楽しむことができる一流のお店。もちろん、最高の料理を楽しむには、最高のドリンクというベストパートナーの存在が欠かせません。

メニューに目を向けると、年代物のワインリストが並ぶかたわらに、ビール、ソフトドリンクと続いて、一流店にはもうモクテルが名を連ねています。

美食家はもちろん、レストランを訪れる世界のセレブやVIPをおもてなしするために、ミシュランにはモクテルがすでに標準装備されているのです。

健康に気を配り、無添加や有機食品にこだわる人も増えているので、アルコールを飲まないというライフスタイルは世界ではひとつの選択肢として加わってきています。

お酒をむちゃなほど大量に飲める人が「お前こそ、天下無双の豪傑よッ!」ともてはやされ、飲めない奴はつまらねぇ、そんな時代は終わりを迎えつつあります。お酒を飲む人ほど、その流れを感じていますよね。

それこそ「お酒を飲めないのではない。飲まないんだ。あえてね」というセリフは、口にしようものなら、ひと昔前だとぶっ飛ばされかねないセリフだったりもするのですが、今はそんなことすればアルハラで御用です。

また、世界的にモクテルの流れがきているのは、宗教上の理由でお酒が飲めない人がいる。ということも理由の一つだったりもします。

日本に住んでいるとほぼ無縁ですが、海外ではキリスト教、仏教、イスラム教とさまざまな宗派に属している人がいます。そんな方たちとも、モクテルならば気兼ねすることなく一緒に食事やバーシーンを楽しむことが可能です。

たしかに、いまはミシュランだけかもしれません。

しかし、数年後はどうでしょう。

ミシュラン星を狙うレストランにも取り入れられ、そのうち大衆向けのバーに取り入れられ、最終的にはお家で簡単にモクテルを作る流れがくる。

なんて可能性だって、あるかもしれません。

みんなビールや酎ハイを飲んでいるのに、自分だけジュースなんて恥ずかしい。そんな時代は終わって、「モクテルを飲みます。あえてね」という時代はもうすぐそこ。

オリジナルジュースでもなく、クラフトジュースでもなく、モクテル。

「モクテルの夜明けぜよ」が叫ばれる日はそう遠くないのかもしれません。

ではまた。

参考資料メモ:イギリスにあるノンアルジンは日本では基本的には一般取り寄せ不可のもよう。
SeeDlip
https://seedlipdrinks.com/

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